「あまつき」2010/03/20 23:19

 古本屋で衝動買いしたのは年末だったはずなんですが、それから一ヶ月以上経過してから読み始めてしまった漫画。
 主人公は近未来な東京の高校生で、ある日、江戸時代っぽい異世界「あまつき」へ閉じ込められてしまう。そこは人と妖が対立し、帝天なる謎の存在が全てを支配しているのですが、異世界からやってきた主人公は帝天のプログラムに組み込まれていないために、注目を浴びて……
 なんというか、お話の場面が「あまつき」になったり「東京」になったり過去話なったりで、すいすいとは読めません。そうやって場面と視点が変わって初めて「ああ、あの時この登場人物はこういう事情であんなことを言ったり行動したりしたのか」と理解できるようになっているので、いったん止まっては読み返していました。三歩進んで二歩下がるって感じです。最近の漫画って、こんな構成が複雑なんや…
 10巻まで読んで、ようやくそれぞれの背景がなんとなく見えてきたところで、以下続巻。さて、続きどうしよう。ちゃんと完結するまで待ったほうがいいかなあ。
 某電脳コイル的な込み入った世界設定(病院まで出てきたし)や、仲良し三人組が再会したシーンなんかはベタですが良かったです。「東京」でのあの人は「あまつき」においては誰になっているのだろうかと考えるのも一興。