第82回センバツ、開幕!―強風・下駄注意2010/03/22 00:51

 昨夜の嵐は多少おさまったものの、風は強いままで、空は曇り、霞がかった朝で、レフト側外野席上段に座っても、「緑の山脈」は見えず。
 リニューアル工事終了な甲子園。野球の塔を見上げ、優勝校パネルを眺め、足元には出場校名入りレンガが敷き詰められて。
銀傘に太陽光発電パネルを設置して、ナイター照明分ぐらいは自家発電するそうですが、あの緑の蔦がないと、なんかやっぱり淋しい。
 寝坊したので開会式は、昨春優勝校(清峰)の校旗掲揚からでした。

 開幕試合
 この風が、やはり曲者でした。打ち上げた球を、捕らえきれない敦賀気比守備陣。それが、天理の得点に繋がってしまい、天理の上手さばかりが光った前半。
 しかし、天理の田中監督(就任二年目31歳、私と同い年…)、3点リードの4回表で何故か一番打者に代打を送って送りバントさせたり、好投していたエースを、4回裏で初めて連打されたら5回にはスッパリ降板してしまったり、何やら色々戦術を考えて野球やっていたようですが……
 一方、敦賀気比先発の高原は、5回までで9被安打、四球は少ないけどやたら3ボールにしてしまうし、フライを捕りそこなうバックと合わせてヒヤヒヤものでしたが、それでも前半3失点で、粘り強くこらえていました。
 その彼こそが、敦賀気比逆転の立役者だと思います。6回裏、二死ながら、安打と失策で出た走者1、2塁の場面。ファウルでさんざん粘った末に出た高原のタイムリーで、3-2。更に失策(天理は、フライは捕っていましたがゴロの処理が拙すぎました、5失策!)で同点。そして打順は1番、主将の錦織が逆転打。錦織二塁盗塁ののち、さらに林が2点タイムリー。
 8回にも同じように、錦織と林の連打で更に1点追加。9回表の天理の反撃を1点で押さえ、7-4で敦賀気比の勝利。

 第二試合
 一塁アルプスはスクールカラーのブルーに赤い一文字の「花」、満員の三塁アルプスには指笛が鳴り。
 チーム打率4割の花咲徳栄打線を、嘉手納の池原-真謝バッテリーがどう抑えるか。前半こそ、押し出しによる1失点でしのいでいましたが、終盤捕まってしまいます。7回にはスクイズと、イレギュラー安打で2点追加。8回にもダメ押しで橋本の今大会1号ソロ。
 嘉手納は打てませんでしたねえ、2安打。強打が注目された花咲徳栄ですが、打つには打ちますが、併殺や盗塁死も結構多かったような(嘉手納の守備を褒めるべきですか)。守備もテキパキしていて、難しい球もよく飛びつき、よく抑えていたように思います。

 第三試合
 初回に先制したのは、初出場・21世紀枠の山形中央の5番・縄の2点スリーベース。しかし、日大三校も2回裏に三安打集めてあっさり同点とし、3回には平岩の2点本塁打で逆転。
 山形中央も5回に、主将・奈良崎と羽柴の連続タイムリーで同点に追いついたものの、すぐその裏に、日大三6番吉沢の2点タイムリー。吉沢君、この試合で更にツーラン打って、4打数3安打5打点の大当たりです。
この辺になると、日大三が攻め立てるというより、山形中央のほうが崩れていったって感じで、残念でした。14-4。

 もっと残念なのが、この試合、スタンドで口汚く怒鳴ってヤジまがいな応援をする下駄オヤジがいて、小学生に八つ当たりしたりしていて、凄い感じ悪かったです。係りの人、口頭で注意するだけじゃなくて、追い出してくれれば良かったのに。

第82回センバツ、二日目――春は投手力2010/03/22 23:58

 今日は早起きしてサッサと掃除洗濯すませて、TV観戦です。
 第一試合
 21世紀枠の向陽、4回に取った2点を守り抜き、中国大会覇者・開星に勝利。藤田投手、スライダーを武器に1失点完投。沖縄決勝対決の夢は初日で潰えましたが、和歌山対決の望みは繋がりました。
 開星の2年生投手・白根君、変化球を見せて、速球をズバズバ投げ込んでくる。荒れ玉ですが、テンポの良い投球がなんか気持ちいい、私の好きなタイプの投手です。最終回でタイムリーも打ったし。被安打3、6四死球。この経験を生かして、またここに戻って来てくれないかなあ。

 第二試合
 初出場の宮崎工が走る走る。思い切り良すぎてもったいない本塁死なんかもけっこうありましたが、それが彼らのやり方なら、仕方ないでしょう。甲子園だからって急にヨソイキの野球ができるわけでもありませんし。走って刺されても、その勢いが打つほうに良い影響を与えて4得点したものだと思いたいです。
 全員左打者、な前橋工打線は、不発でしたねえ。宮崎工エースの浜田、被安打2、無四球で完璧なピッチングでした。

 第三試合
 火の出るような攻防。果敢に打ち、走り、そしてミスが出るわ出るわ。
 最後まで、何が起こりどう転ぶか分からない、ある意味面白い試合だったとも言えますが。ちょっと、荒い試合でした。前の試合が引き締まっていた分、とてもバタバタして見えました。
まだ二日目ですが、この大会エラーが多すぎませんか。昨日は強風のせいもあったでしょうが。
 広陵の有原投手は評判が高く、13奪三振ですが、140キロ台投げる投手が幾つも死球出すのは、怖いです。
 その有原選手の決勝打で、広陵が7-6で立命館宇治に勝利。二回戦では、彼らの本来の力を出してもらいたいです。