「ダウト」2010/10/29 00:45

 昨年の春に観た映画。
 もともと舞台作品として高い評価を得ていた(トニー賞、ピュリッツァー賞受賞)ので、脚本は折り紙つき。役者も熱演。なのに、どうも映画としての高揚感が得られないのはなぜでしょうか。舞台と映画の、演出方法の違いか。
 カトリック学校の校長は、厳格で生徒たちから恐れられるシスター(メリル・ストリープ)。一方神父は、気さくで皆から慕われている(フィリップ・シーモア・ホフマン)。この神父が、男子生徒と関係を持ったという疑惑が生じ・・・・
 この話の肝は、「疑わない方が楽」ということですね。疑惑だけで確たる証拠は無いのですから、真実を追究したりせず、何も無かったことにしてやりすごせば心穏やかでいられるのです。
 シスターはものすごく保守的で頭カチカチで全然好きになれませんが、目の不自由な老シスターをさりげなく気遣う場面もあって、決して無闇に意地悪な人ではありません。しかし、徹底的に性悪説に基づいて人間を見ています。作中では語られませんが、さぞかし、人間の卑小な面をたくさん見てきたのでしょう。
 だから疑惑をそのままにせず、間違いを正すことを己の使命とし、波風を立ててでも追求する。たとえ「神から遠ざかる」ことになってでも。
 正しいことって何でしょう。正誤の二者択一に考えるから難しいような気もしますが。
 疑わざるを得ない苦しみと、信じようとする妥協がぐるぐると画面に渦巻く。

渡辺監督のくじ運はほとんど反則だと思う2010/10/29 22:20

 昨日行われたドラフト、話題の中心は大学生でしたが、高校野球ファンもちゃんと、わくわく楽しめる顔ぶれです。
 早稲田のドラ一トリオは記者会見なしだったんですか?
斉藤は日本ハムへ。ダルビッシュと同チームかあ。高校野球ファンならみんなが見たい、楽天戦。田中と投げ合って欲しい。できれば、甲子園のマウンドが良かったけど。
 日本ハムには知弁和歌山の西川君も行きましたね。あの高校は甲子園常連でありながらなぜかプロで大成した選手ってあんまり聞かないんですよねえ、「高校野球だけ」でないとこ見せてくれるかな。
 済美の初出場初優勝は本当に感動した。その時のエースが、一浪して早稲田に入ってようやく、プロの世界へ。広島一位の福井。
 履正社(今年の近畿大会、初戦はあんまり打ててなかったなあ)からはT-山田がヤクルトへ。ヤクルトには北照の又野投手も。
 東海大相模の一二三(堺市出身だ)が阪神へ、今年の秋山みたいに投げて打って、頑張ってくれるかな。南陽工の岩本投手も好きな選手。
 高校からじゃなくて王子製紙からですが、熊代も西武の六位に入ってきた。

 なんか、日本シリーズも地上波放送されないようなプロ野球界ですが。
 みんな、がんばってね。