「ドン・キホーテ」2010/12/31 15:42

 結構前の話ですが、M1って今年で最後なんですってね。
 普段あんまりそういうの観ませんが、M1だけはTVの前で観戦します。
 ああいうの観てると、漫才のシナリオとか書いてみたくなりますね。

 世界一有名な漫才コンビ、ドン・キホーテとサンチョによって、文庫本六冊にわたって繰り広げられる長大な物語。
 スペイン文学の代表格でありながら今まで読んだことなかったのですが、なんか、なりきりナイトな老人を笑う気になれないんですよねえ。
通りすがりの人を敵とみなして突撃してはボコボコにやられて骨や歯を折る重症を負うのもかわいそうですが、かといってこのジイサンが勝利すれば、まるっきり追いはぎとか強盗とかになってしまってはた迷惑この上ない。
 騎士物語にハマリすぎた田舎の郷士が「自分は勇敢な騎士だ」と思い込んで(認知症?)、工作で冑を作り痩せ馬に「ロシナンテ」と名付け、妄想のお姫様に恋焦がれ、通りすがりの人にケンカを売ったり、羊の群れや風車に突撃したりするお話。
 騎士物語には詳しくないので、その辺のパロディ具合はよく分かりませんが、イタイ感じは想像できます。
 我が国でいえば、こんな感じでしょう。
 ロボットアニメにハマリすぎたオタクのおっさんが認知症になって「自分はニュータイプだ」と思い込み、仮面とマントでコスプレしママチャリに「ザク」と名付け、美人を見れば「アルテイシア」と呼びかけ、通りすがりの人を父親の仇と思ったり、某所の巨大ロボットモニュメントに突撃したりする……
 なんか、そういうの、誰か書いてそう。すべての状況をガンダムシリーズの場面になぞらえてアクションするオタクを描いた「ドン・ガンダムキホーテ」。

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