「江-姫たちの戦国-」2011/02/21 00:08

 昨年観た映画では、やっぱり「今度は愛妻家」が印象深かったので、切なさたっぷりの演技を見せてくれた豊川悦治に主演男優賞取ってもらいたかったのですが。
 でも妻夫木くんも、頑張ったよね。それまでの爽やか好青年のイメージから一転して、閉塞感で身動きできない重苦しい役で、新しい顔を見せてくれました。
 結構好きな役者さんで、一昨年は大河ドラマの主演まで務めたのに、しかしあれは脚本も演出もひどくって、私あんまり観てなかったんです。

 今年も、同じような感じになるのかなあ。
 言ってることもやってることもコジツケくさくて全然説得力がなく、おかしな演出にはしりたがる。
 本能寺の変、(わざとらしく茶碗が割れたり、演出多寡な部分もあったけど)いい感じに信長も森家の兄弟達も男を見せてくれてる、と思ったら、いきなりファンタジーになってしまってがっくりしてしまいました。
 第一話で時任三郎の長政さんがやられて、トヨエツのやりたい放題信長と、上司のパワハラにストレス溜めまくりの市村・明智光秀も退場してしまって、あとはどこを見所にすればいいのやら。
 美術は、気合入ってると思います。安土城(もう焼けちゃったけど)は格好良かったし、ちょっとした調度類やお部屋のしつらえに凝った高級感があって。
 そもそも、主役の三姉妹が、全然お姫様っぽくない。えらく俗っぽくて。ぶっちゃけ、森家の三兄弟の方がよっぽど「キレイドコロ」でした。
江はなんであんなガキ臭い喋り方なのかと思ったら、小谷城陥落の年に生まれた設定(実際は、三、四歳ぐらいだったと思うけど)だから、本能寺の変のあたりだと、十歳くらいなのですね。
 だったら、子役使えよ!