「ブタがいた教室」2011/02/23 01:03

 妻夫木主演男優賞受賞記念で、一昨年書いた感想を引っ張り出す。まあ、彼よりも豚の方が魅力的に見えた作品でしたが。
 あと、全国の畜産業界の皆様の恐怖とご心痛をお察しいたします。なんとかいい対策ないもんですかねえ。






 六年二組の生徒たちがひとりひとり卒業証書を受け取る姿と、彼らの描いたブタの絵が交互に映し出される。バックにトータス松本の歌うエンディング曲が流れるのですが。はっきり言って、その少し前に子供たちが卒業式で歌っていた「スマイルアゲイン」の方がよほど感動的。

 ブタが可愛い、超可愛いお尻。この可愛さがこの映画の魅力。これに比べたら子供はそんなに可愛いと思わないんです、わたし。
 全国の養豚業者にとっては当たり前すぎることなんでしょうが。このテーマ。
 飼っていたブタを肉にするか下級生に引き継ぐか、激論を交わした上で、最後に子供たちと担任教師とで投票して決めるのですが。真剣な話し合いなどどこ吹く風で、マイペースにとことこ歩くPちゃん。
 そう、ブタ自身には、生きるか死ぬかの投票権は無いのです。他者に一方的に養われている生き物の宿命ですが。
 そうやって、深く考えずに流れに身を任せるのも、一つの生き方かな。