第83回センバツ、十日目―四強揃う2011/04/01 23:41

 もう、四月だっていうのに。あれから三週間たっているのに。
 本日購入するはずだった教科書が、「震災の影響で、まだ届いていません」

履正社10-3智弁和歌山
東海大相模2―0鹿児島実業

 入所式があったり、そのあと職安に行かなきゃならんかったりで、今日は二試合とも七回以降しか見てないです。
 近畿対決は履正社勝ってくれました。嬉しい。
 打撃戦を予想していた第二試合は、意外な投手戦。タイムリーなし、ボークと犠飛での2点かあ。
 四強に残ったチームを見てみれば
 九州―九州・沖縄勢のセンバツ四連覇が見えてきた!? ただ、ベテランの監督さんはなんか、勝てる試合を落としちゃうイメージが付き纏う。被災した故郷にエールを送れるか?
 東京―練習は嘘をつかない、がモットー。昨春の準優勝校にして昨秋覇者。打撃好調で、エースも調子を上げているけど、試合間隔が短くなってくると、どうだろうか。
 近畿―正直、ベスト4の中で一番地味で小粒に見えるし、昨秋のここ一番での勝負弱さを見ているだけに不安。でも総合力は、十分高い。好投手が二人以上いるのも、今大会を賑わせる強力打線を抑えるには有利。
 関東―昨夏の準優勝校が、それより上を目指してここまで残ってきました。今日の試合で接戦をモノにしエースも復活した。このチームも、エース以外の投手も好投していた。走行守揃ってる。

明日、早起きできたら、球場へ。

第83回センバツ、決勝―完全勝利2011/04/03 16:44

 昨日は、いい陽気で桜も咲いて、甲子園カレー(ミンチカツトッピング650円)も食べたし、募金もして、お客さんも大勢な一塁アルプスで観戦しましたが、残念ながら、二試合とも点差が開いたゲームでした。
九州国際大付属9―2日大三
東海大相模16―2履正社

 で、本日決勝もまた、東海大相模が完勝って感じでした。
 とにかく打つ。一大会でのチーム安打が大会新。昨日の一試合2満塁本塁打もありましたが、決勝でもトドメの本塁打が2本。ほとんどゴロを転がさず、力強いライナーを打って、長打が多い。塁に出れば、足も速い。
 しかし、試合後インタビューでは、本塁打を打った佐藤主将曰く「守り勝った」と。九国の若生監督もまた、「相手の守りが上手だった」と。
 準決勝を見てても思いましたが、本当に、守備上手いんです。何でそれ取っちゃうのってのが何度も。特にショート。ライトも。
 春は、中心となるエースを大黒柱としたチームが優勝することが多いんですが、東海大相模は本日もエースは後半からの登板で、大会を通じて数人の投手がそれぞれの役割を果たして、バックがよく守って、打席に立てばガンガン打って、実力もさることながら、全体的に「ノッてる」感じ。チーム一丸、自分達の野球を完璧にやり通しての優勝でしょう。
 九国の三好投手も、決して悪いデキじゃなかったと思うのです。この大会ずっと一人で投げてきて本当にお疲れ様でした。結局、思うように点を取れないことがキツイのです。打てないわけじゃないけどもう一本、繋がらない。相手の好守備に阻まれ、最終回に一点返すのがやっと。初回のチャンスに、本塁死してしまったのが惜しかったなあ。
 私としては、若生監督に勝ってもらいたかったんですけどね。病気が悪いんでしょうね、なんか、死にそうに見えて。
 しかし、東海大相模、優勝おめでとうございます。夏には、この鉄壁の防御壁を打ち破るチームが出てくるでしょうか。
東海大相模6―1九州国際大付属

第83回センバツ、メッセージ2011/04/04 22:24

 土曜日に甲子園に観戦に行って、一番驚いたのが「がんばろう、日本」のスローガンがこれでもか、と電光掲示板に表示されていたこと。

 ぶっちゃけ、今年の大会は、大差のつく試合が多くて延長戦も無かったし、終盤にもつれるような劇的なゲームが少なくって残念。
 昨年の興南についても同じように思ったけど、どこもかしこもあらゆる点で強すぎて、文句なしに凄いんだけど面白みも無い、東海大相模の優勝。強力なライバルがあってこそ盛り上がるんだ。
春の王者を打ち破るような、ハイレベルな選手、ミラクルな秘策、怒涛の勢いを持ったチームが現れることを願います。
そんな今大会で、私的ベストゲームは
準決勝 九州国際大5―4北海
 最後まで、目が離せない試合でした。その次が
一回戦 九州学院8―7国学院久我山
 劣勢からの追い上げ、そしてマサカ!な幕切れ。

 別の意味で、盛り上がらなかったのは仕方ない。
 アルプスにブラバンがないのは、たまには声だけの声援ってのもいいと思うけど。
 TV放送もアレだったし、ガッツポーズも控えめ。みんな、気を遣わざるを得ない。複雑。
 よせばいいのに(失礼)、「各チームから被災地へのメッセージ」なるものを表示して。大会の趣旨が「がんばろう、日本」なのでしかたないんだろうけど。
 その中で、ある意味今大会の主役だった東北高校からは、
大阪に来てテレビで津波の映像を見るようになり本当に心が痛いです。被災地の方に一人でも「東北高校の選手が頑張っているから」と思ってもらえたら幸いです。
 ……被害の大きかった地域ほど、あの衝撃的映像を見ることもなかったんだなあ。これは東北高校選手たちの、心底の言葉であろうと思いました。
 しかし、
 皆様に勇気や希望を与えたいと思います。
 って感じのフレーズも結構あるのですが、これは気負いすぎだと思うんですよ。
 あと、報徳学園からは
 阪神大震災を経験した甲子園も、僕たちも、立ち直りました。(後略)
さすが震災を経験している人が言うと説得力があるなあ、と一瞬思ったのですが、でも阪神大震災のときって選手たちはまだ赤子ですよ。被災も復興も、あんたらは覚えてないでしょう(やっぱり、周囲の大人が考えた文面なのだろうか?)。
 で、優勝した東海大相模からは、
 このような状況の中、大会が行われることを非常にうれしく思います。全国の皆さんへの感謝の気持ちを忘れず精いっぱい頑張ります。
 ……謙虚というか、殊勝な姿勢に好感が持てます。本当に、大会が開催されて最もいい目を見たチームですし。良かったね。
 しかし、今大会で最も秀逸なメッセージは、やはり、創志学園・野山主将による選手宣誓でしょう。
(前略)被災地ではすべての方々が一丸となり、仲間とともに頑張っておられます。人は仲間に支えられることで大きな困難を乗り越えることができると信じています。(後略)
 名文です。チームプレーをやっている若い球児だからこそ言える、力強さ。

「おおきく振りかぶって16」2011/04/06 17:46

 センバツで、履正社選手達が手をつないで輪になっている映像が映し出される。
 おおふり式瞑想、なのかしら。

「あいかわらずイーツラしてる。それが負けてるヤツのカオか」
 なんて言われてる榛名が表紙だと思っていたのですが、16巻は双子バッテリーでした。
 センバツ開幕と同時に発売されていたのですが、閉幕まで読むのお預けにしていたおおふり新刊。朝の電車の中で読んでいたら、やっぱり、元気が出てきます。
 榛名がすんごい頼もしいキャラになってました。阿部君の中学時代の回想とは別人のようです。カッコいいなあ。
 それと、千代ちゃんが本当に可愛くっていいコで、はっきり言って阿部にはもったいない。阿部君よりも三橋の方がよほど気遣い屋さんなのだなあ、不器用だけだど。
 いろんな意味で、彼らの成長が楽しみだなあ。頑張って、秋にはいい成績残してもらいたいものです。
 今年のセンバツには、創部一年で甲子園に来ちゃったチームもあったことですし。
 秋の成果しだいでは、21世紀枠の候補だって狙えると思うんですよ、西浦高校。それで、甲子園で強豪相手にボロクソに負けて帰ってくれれば、言うことないです。

チェンバロでつづる…J.S.バッハの心と音2011/04/10 01:17

 例によって、突発的。午前中に区役所でポスター見て、晩に市民会館へ聴きに行った演奏会。そして当然のように、募金箱がある。
 チェンバロの音色は好きで、一度生演奏を聴いてみたいと思っていました。
 見た目はピアノっぽいけど玄の響き。二種類の音で表現し、金属を打ち鳴らすような、電子音のようにも聞こえて、なんか新しく感じるのです。
 ……最近候補者の名前連呼が耳障りでうるさくって、ステキなものを耳に入れたくなったってのもあるかな。
 日本テルマン協会公演、演奏者の高田泰治さんは若くて真面目そうなおにいちゃんで、観客の拍手に照れたようにはにかむ。当人は全然喋らないのに、曲解説者のおっちゃん(延原武春さん、指揮者)にイジラレてはハニカム。
 五月にライプツィヒへ演奏に行く前に、大阪でプレ公演。
 曲目は
平均律クラヴィーア曲集より、プレリュードとフーガ第一番 ハ長調
パルティータ第2番 ハ短調
インベンションより第1番 ハ長調
イタリア協奏曲 ヘ長調
6つのプレリュード
4つのデュエット
イギリス組曲第2番 イ短調
最後にアンコールでゴルドベルク変奏曲。
 たまには、こんな夜もいいものです。
 4/19のモーツァルトはどうしよう……星空コンサートも行ってみたいなあ。

選挙が終って2011/04/13 01:23

 あざといなあ、と思いながらも、でも「広く話し合いをしましょう」と言うのにケチをつけようがない。
 やっぱり、橋下府知事は、頭がいいっていうか、やり方が上手だと思う。自らの影響力を見せ付ける結果を出していながら、カサにかかって強気に出たりせずに、余裕の敗北宣言。
 機を見て、効果的な戦略を取る。
 正直、言うことが軽率で有権者をナメてるよなあ、と思うこともある府知事ですが、社会が大変な時代には、こういう強かな人物が仕切るのもいいんじゃないかと思える。
 いっそ、一地方の首長なんかじゃなくて、国政で外交かなんかやって欲しい気もします。

 政府は、選挙が終った途端、事故レベルを5から7に引き上げた。

「メルトダウン」2011/04/14 00:23

 図書館で偶然見かけたこのタイトルが、とってもタイムリーに思えて借りてきた。
 94年小説現代新人推理賞受賞作品で、作者・高嶋哲夫さんは慶応の工学部出で原子力の研究所にも所属していたという経歴。うちの母は以前にこれを読んだ事があるそうで、さらに「この作者の人、この間TVに出てたよ」
 やっぱり、このタイトル……
 でも、内容の方は残念ながら期待はずれで、原発問題よりもどちらかといえばウィキリークスの公文書暴露の方を連想させます。しかし、科学者のエゴに付き合って原子爆弾の製造方法を新聞に載せようとする神経が私にはさっぱり理解できませんでした。それを表現や言論の自由と言うのはヘンですよ。
 新聞記者さんの仕事へのこだわりは独特のものがあると、「クライマーズ・ハイ」を読んだ時も思いましたが…
 舞台はアメリカ。西海岸での原爆問題と、東海岸で起きた殺人事件が話の大筋なのですが、その両者がなかなか結びつかない。人物描写もストーリー展開も事件の真相も都合がいいっていうか、甘くって。
 今、日本で起こっている現実の事件の方がよっぽど深刻でセンセーションで恐ろしい。
 テロを起こすなら核関連施設が効果的。
 というご意見は、大いに賛同しました。日本人なら誰もがそう思うはず。

花より……2011/04/15 23:55

 細かいことだけど、なんかダラシナイって言うか、どうせやるならも少しキチんとやればいいのに、と思う。
 区役所ロビーの、古ぼけたケースの中に据えられた生け花。数種類の花の中で、原型が分からないほど茶色く萎れた水仙。すぐに傷んじゃう花って、あります。
 凛と咲いていた実家の水仙ももうすっかり花を枯らし、濃いピンクの木瓜も盛りを過ぎて。次は桃とチューリップが。
 桜は、今年はあんまり堪能することなく(以前は、朝日を浴びた桜並木の下をを通勤時に通っていた)散り始めました。
 学校のお昼休み、近くの川沿いの桜並木へ足を伸ばす。小雨が降る中人通りはまばらで、道路は散った花弁で白く、川面に浮かび、その淡さとは対照的に、川岸に鮮やかな黄色い菜の花。
 この季節は、抹茶と並んで桜系のパンやお菓子が店頭に並んで、(正直、食べてそんなに美味しい物とは思わないけど、)可愛らしい華やかさを演出してくれます。
 季節感を愛でたくって、ついつい買ってしまう桜羊羹。

「津軽百年食堂」2011/04/16 00:10

 おいしいお蕎麦が食べたくなります。
 絵に描いたような地元愛な「ご当地映画」。緑色の東北新幹線は格好良かったし、津軽さくら祭は花満開できれいでしたが。
 当映画は青森・東北を応援します。収益の一部を義援金に……ってのがなければ、観に行くことは無かったかもしれない。
 東京でパッとしない生活を続けていた主人公が、父の入院をきっかけに実家の食堂へ戻ってきた、というIターン物語。いい話なんだけど、ストーリーは普通に地味で予定調和。
 その一方で、妙にポップス調なBGMがやかましく感じました。エンディングだけは演歌風味で格好いいかな、と思ったら、THE BOOMだった。百年変わらぬ味が受け継がれる食堂って話だったので、もう少し重厚かと想像していたのですが、結構軽かった。主人公曰く、こつこつ積み重ねて行くのはいいけど縛られるのは嫌だ。
 明るい話なのはいいのですが、なんだか、まとまらない印象。
 特に、カメラマンの娘さんはこの話に要らなかったんじゃないかなあ。他のメインキャストの方々が津軽弁で演技しているのに、彼女だけが弘前に戻ってからも標準語でグダグダしゃべり続けた。

 ご当地映画くくりで、「阪急電車」「プリンセス トヨトミ」も観に行こうかどうしようか。キャスティングは、面白そうなんだよなあ。

「名探偵コナン 天空の難破船」2011/04/17 16:40

 こないだ映画館に行ったら、過去のコナン劇場版全作品のポスターを一覧にして張り出してあった。G.W時期の恒例作品、ずいぶんたくさんありますね。毎年、よくネタを捻り出してくるものです。
 見たことあるやつも、無いやつも、見たような気はするけどよく覚えてないものも。
 でも、大概は、劇場ではなくTV放映で観てます。

 ハイ・ジャックはされても、難破したわけではありませんでした。
 コナン君は爆弾処理までできちゃいます。賢いだけでなくて、あのボディでちゃんとアクションもやって、ほぼ一人で複数のハイ・ジャック犯たち(プロの傭兵)を倒しているからスゴイもんです。
 メカを駆使しての戦闘は派手だけどけっこうコミカルっていうか、銃弾が発射されてもそれで主人公が致命傷を負うわけありませんからね。で、一番印象的だったのはコナン君がごくシンプルに空飛ぶ飛行船から放り落とされてしまったシーンでした。あれは怖い、普通は助からない。
 怪盗キッドが新一君と同じ顔してるってことは、もう完全にネタなんですね。「怪盗キッドって新一だったの!」思いっきり騙されて悩みまくった上にセクハラ被害にまであってしまった、気の毒な蘭ちゃん。
 面白かったけど、正直、有名人を声優起用するためだけのゲストキャラって、要らないなあ。
なんか冷めちゃう。