パン2011/05/01 23:42

 踏み切りの向こうの公園には、花壇に華やかな春の花。ご近所のボランティアさんで育てているそうです。
 公園を斜めに抜けて、道路を渡ってさらに中百舌鳥方面へ。
 今年できたばかりのパン屋は、深井で流行っているお店の、2号店。出来立てをその場で食べられるようにと、お店に飲食スペースとコーヒーのサービスがあります。お買い上げ品以外に、オマケに試食パンをつけてくれます。
パッとしない感じだった中百舌鳥にも、ちょっとずつ、個性のあるお店が増えてきたか。
 ついたちは一部商品が二割引だというので食べに行ってみたら、雨が降ったり止んだりのお天気にも関わらず、お客さんでいっぱいです。
 揚げアンパンと、まだ温かいクリームパン。ふんわり、とろっとした触感で、たまにはこんなのもいいかもしれないけど、個人的にはもう少し歯ごたえがある方が好き。

「阪急電車 片道15分の奇跡」2011/05/05 10:02

 阪神電車(奏さん)と南海電車(万城目さん)書いてみませんか?
 ……日曜朝の、三人対談番組より。

 豪華キャストに、電車内ミニ小説やらでタップリ宣伝している話題作。
 やっぱり懐かしいですね。見覚えある電車、駅、大学が出てくると、なんか笑えてきます。阪急今津線のCMです。電車・駅の次に宣伝意欲マンマンだったのが、三日月マークの大学、思ったよりシーンが多かった。
 懐かしさ以外では、花嫁さんスタイルで阪急電車に乗ったり、豚まんを食べるシーンは映像としてぶっ飛んだおかしみがあって良かったです。それと、戸田恵理香の脚が超キレイなことに感動しました。関西おばちゃん方の破格のやかましさ傍若無人さも強烈でした。
 登場人物の多いストーリーを上手にまとめて、優しい映像とあいまって、ほっこりとみせてくれる映画です。ちょっと上手くいきすぎなんじゃないかとも思えましたが(宮本信子が格好良すぎる)、まあ、そういう趣旨の作品ですからね。

「没後150年 歌川国芳展」2011/05/06 23:55

 天王寺、大阪市立美術館へ。
 現代でも、男女逆転三国志、とかあるそうですが、そういう発想はこの国には昔からあるのかあ、と思ったのが、水滸伝キャラを美人画にした作品。
 水滸伝のほかにも、古典や芝居なんかの知識があった方がいいのでしょうが、でも私みたいなさほどモノを知らない人でも、十分楽しめました。
 武者絵は、どちらかというと武将よりも(武具とか刺青とかは格好良かったけど)、彼らに退治されてる獣や化け物類の方がときめきました。ドラゴンに、でかい骸骨に、地獄絵。どうして昔の妖怪絵はあんなにも魅力的なのでしょうか。
 役者絵や美人画は、衣装に目が行きます。なによ、あの素敵なひらひらスカート(着物だけど)は!鮮やかで、繊細で、さらに個性的っていうか。閻魔大王に地獄の鬼って、着物の柄になるんですね。正月の振袖に臼と杵(笑)、将棋のコマ、ウサギ、なぜか後姿な犬(猫?)、自由すぎるよ、ジャパニーズ・ファッション。
 構図として面白かったのが、やたら奥行きのある鵺退治の絵。
 いくら見ていても飽きません。思ったより作品数が多くて終盤はゆっくり見られなかったのが残念でした。
 大半の作品が入れ替えになるので、後期も見に行こう。

「おとうと」2011/05/17 21:11

 病に倒れた弟を訪ねて、吉永小百合演じる姉は大阪へ。……やっぱり、大阪土産の典型が551なんや。
 先週TV放映していた、山田洋次作品。
 なんというか、上手いなあ、と思う。ストーリーも演出も、けっして派手ではないのですが、描き方が上手い。甘すぎず辛すぎず、軽すぎず重すぎず。すべてのシーンに無駄がなく、最後の最後でほろりとさせられました。
 鶴瓶さん演じる弟は、酒と博打が好きでお金にだらしなく、自分を律せられないダメな人なんです。姪の結婚式で酔っ払ったあたりなんかは、結構面白い式になったと思うのですが、しかし借金作って姿をくらますのはどうかと思う。
 しっかり者の姉は、そういう弟に振り回されてとても気の毒なんですが。
 ところが、論理の逆転が起こる。
 ふらふらして、ちゃんとできない人間のほうが、デキのいい兄姉に比べられたり、みんなから鬱陶しがられて、可哀想なんじゃないか、と。
 もうひとつ、この映画で印象的だったのが、行き場のない病人を、無償で面倒る民間ボランティア施設。こういうところで働いている人って、何を思って生きているのでしょう?
 いよいよ最期、というときに、「写真撮ろうか」
 大阪までかけつけてきてくれた姉や姪といっしょに、ピースで。
 勝ち組とか負け組とか、そういう価値観が覆ります。

「マーラー 君に捧げるアダージョ」2011/05/21 17:14

 女にとって大事なのは、仕事か、家庭か。

 MAHLER AUF DER COUCH……カウス椅子の上で、マーラーさんがフロイトさんの心理分析を受ける話。
 表現方法が独特で、映像は夢の中のようにリアリティが薄い。現在と過去の回想、インタヴュー風状況解析でブチブチと話が切られてしまっていて、最初ひどく入り込みにくかったのですが、「フロイトの心理相談なんやし、これはリアル風景じゃなくてフロイトさんによる心象風景の再構築として観たらいいのか」と割り切ってからは大丈夫になりました。
 マーラーの生誕150年、没後100年記念作品。スウェーデン放送交響楽団をはじめとする音楽はとっても豪華だったですが、残念ながらマーラーさん個人の好感度はガクンと下がってしまう映画でした。
 たとえ本当のことだったとしても、「君の音楽の才能はたいしたことないから、私のパートナーとして妻になってほしい」ってな態度はいかがなものだと思う。激しく傷つきながらも、マーラーに従ったアルマさんでしたが、どんどんストレスがつのっていきます。
 マーラーさんは考え方が古すぎた。彼なりにアルマさんを愛していたわけですが、彼女の苦悩を知りもせずにいい気なもんだとしか言いようがない。
 結局、奥さんに浮気されて苦しむマーラーですが、そこへ、フロイトさんが逆転の一言を。
 最終的には美しく愛に満ちた感じで終るのですが、しかしやはり「いい気なもんだなあ、この男」と、釈然としないモノが残ってしまう。

「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」2011/05/22 23:26

 最新作を観に行こうと誘われていて、復習のためにTV放送を見てみました。2003年に公開された、人気シリーズ第一弾。
 以前に観た時も思いましたが、キャラクターが魅力的に描かれていますね。美人でオテンバなお嬢様のエリザベス、生真面目な正義漢のウィル、そして飄々としているけどやる時はやる男・ジャック・スパロウ船長。
 そしてなんと言っても、呪いをかけられた海賊達のゾンビっぷりがいい感じにブキミです。
 ただ、アクション自体はあんまり、迫力があるとは思えないんですよね。
 ここ数年、日曜朝の特撮番組観るようになったからなあ。人物の動きのスピード感・派手さ・カッコよさは、ハリウッド映画よりも日本の子供向けTV番組の方がレベル高いんじゃないかと思えてならない。
 最新作は3Dなんだそうですが、どんな映像を魅せてくれるでしょうか。

台風なので2011/05/29 22:37

 業務スーパーで、大量の食料品を買い込む学生さんたち。
 この週末の三日間、学祭だったわけですが、例年より早い梅雨入りで……
 本日私も、うちの母と叔母のフリマを手伝う予定がなくなってしまいました。
 それで、天王寺へ、歌川国芳展を見に行きました。
 本当は来週の最終日に行く予定だったのですが、こんなお天気なら、空いているんじゃな衣かと思って。
 実際のところ、日曜日の市立美術館は悪天候でも混んでいました。
 前期展の時ほどのインパクトは感じなかったのですが、やっぱり目玉商品の多くは前期に出してそれにつられて後期も見に来るように仕掛けるからでしょうか?
 ……単に、江戸美術に多少慣れただけかもしれませんが。
 宣伝チラシとかに載っているメジャー作品以外で印象的だったのは……
 剣を振り上げた橋姫の、白い着物と黒い龍、赤い橋。
 なぜか鬼が島の鬼に担がれている金太郎や、芝居でお馴染みの船弁慶。
 蝦蟇仙人の気持ち悪さ。
 モノや動物を擬人化するシリーズでは、猫や金魚や蛙も面白かったですが、鎧武者の顔の部分が将棋の駒になっていてリアル合戦していたやつが素敵でした。
 先週の日曜美術館で紹介されていたスカイツリーもどきも見ましたし。
 急に思い立って出かけたので、やっぱり時間が足りなくなってしまう。ミュージアムショップを見学するの好きなんですが、ムリでした。