第58回南海コンサート2012/07/25 22:05

 たった一駅だけ。
 東羽衣は、JRと南海本線をつなぐ、渡し船のような路線。
 こないだ、日曜日。
 そうやって電車を乗り継いで、岸和田へ。だんじりとカーネーションをプッシュしている(どちらもちゃんと観たことない)街ですが、このたびの目的は、大フィルによる南海コンサート。
 結構立派な、浪切ホール。一番端っこながら、前から三番目の席を確保。舞台上の楽器を全部見渡せる二階席でもいいかなーっと思いましたが、指揮を振る大植監督の表情は、前の方がよく見えます。

 一曲目のハフナーは、ウツラウツラしてました。モーツァルトは、心地よすぎてどうしても、聴き入るうちに眠くなります。

 次のマーラーが本番なんですが、これも、最初のうちは音楽の中に入っていけませんでした。導入のソロが孤独に感じられて、続くメロディーも悲しげで、塞ぎがちなこの頃の自分に重なってしまったんですね。
 しかし中盤から賑やかになっていき、第四楽章の、映画にも使われた美しいアダージェット、最終楽章の大盛り上がり。
 マーラーの五番は人気があるけど一時間以上もあるので、通しでちゃんと聞くのはこれが初めてでした。とても良かったです。フィナーレが来なければ良いと思うほど。
生のオーケストラ演奏は、迫力あって、やっぱりいいです。