「オブリビオン」2013/06/03 23:34

 この映画には、三種類の景色があります。
 未来的、メカニックなシーン(すっごくSFっぽくて格好良い)
 大規模な戦闘によって文明が破壊された、廃墟。
 その割に、豊かな自然に恵まれた、ノスタルジックでとても過ごしやすそうな環境。
 ギャップ感を狙った映画なのでしょう。白銀のSFチックな衣服に、何故か普通のキャップをかぶったりして。
 ある種、違和感も覚えるのですが・・・・タイトルの意味が、「忘却」ってことなので。

 主演のトム・クルーズは、武装して「人類の敵」相手に戦闘も繰り広げるのですが、「ファイター」って感じは薄いです。
 花を活け、詩集を読み、お気に入りのレコード(CDじゃないんです)をかけて、フットボールの名勝負を興奮気味に語る。カルチャー系っていうんでしょうか。
 そんな人間臭さと、「敵」を殺しまくる監視ロボットの無機質さを対比しているんでしょうが・・・・・・・生身の役者よりも、メカの方が格好良いと思ってしまう私・・・・