第8回大阪クラシック―クラシック、タンゴ、ジャズ2013/09/09 00:05

 毎年、大阪クラシックは「残暑との戦い」みたいなところがあるのですが、一週遅らせて始まった今年は、涼しくなった代わりに秋雨前線に捕まりました。
 
第二公演 12:00~  大阪富国生命ビル フコク生命の森
 雑踏のすぐわきでの演奏は、「街にあふれる音楽」というテーマには合っているのですが、やっぱり、座席無しで直に床に座るのはお尻が痛いなあ。最前列に陣取って座るより、後方で立ち見の方がまだ楽だったかもしれません。
 早朝からオープニング公演の整理券を並ぶことも考えたのですが、野津さんのフルートの方を取りました。今回は、19年大フィルで共に演奏してきたオーボエ・浅川さんとデュオ。
 テレマン:無伴奏二つのフルートのための無伴奏ソナタ 第3番ニ長調
 ヒナステラ:フルートとオーボエのための二重奏曲

 オーボエの音色も、生で聴くととっても素敵です。テレマンはバッハと同時代の人で、今年は6月に日本テレマン協会の演奏も聴いたのですが、端正でありながらあんまり堅苦しくない感じが好きです。
 アンコールは「魔笛」より、夜の女王のアリア。

第6公演 14:00~  中央公会堂中集会室
 まったくの偶然ですが、今朝ブエノスアイレスにて、東京五輪開催が決まりました(目出度いですが、今日のニュースそればっかりって、どうなんでしょう・・・・)。
ピアソラ:ブエノスアイレスの春 
ブエノスアイレスの夏
オブリビオン

 昨年「秋」「冬」を聴いて、とても良かったのですよね、情熱的で。アルゼンチンの、タンゴを取り入れた曲。有料公演でしたが、当日券買っちゃいました。
 チェロの近藤さんのピアソラ・ソロコンサートの方は、今年もチケット完売だそうですが、大フィルコンマスの田野倉さんとの、レベルの高い演奏を聴けて、満足です。
 アンコール「サマー トライアングル」はピアノの永野沙織さんの作曲を世界初公演。美しいメロディー。あまりにも拍手が鳴りやまず、マエストロ(今年の大植さんの御衣裳は、つぎはぎ模様のジャケット)が「来年はこの曲をオーケストラでやります」・・・・・サービス精神満点すぎます。

第10公演 16:30~  大阪市役所 正面玄関ホール
ボリング:フルートとジャズピアノトリオのための組曲 より
 哀愁を帯びた端正なフルートのメロディーと、軽快なジャズメロディーが組み合わされる。
 普段クラシックを演奏している方々による、ジャズ。パーカッションの中村さんはティンパニをドラムに変え、コントラバスの新さんはピチカートだらけの演奏で指の皮をめくりめくり練習したそうですが。
 彼らの奏でる低音が、フルートとピアノの裏側で心地よいリズムを刻みます。ジャズの生演奏も、イイなあ。