「不機嫌な果実」 ― 2013/12/23 22:32
有名作家の有名作品でありながらちゃんと読んでいない。その代表が、林真理子。
この人の作品はナマナマしい感じがしてちょっと躊躇っていたのですが。
でも、面白かったです、リアルで。
こないだ観た「おおかみこども」のヒロインが男目線の理想的女性像を描くおとぎ話だったのと対照的でした。
女性作家によって描かれる、女の狡さ浅ましさ貪欲さ高慢さ見栄っ張り、妄想に酔いしれるイタイ姿が、本当に赤裸々。
去年観た「ヘルタースケルター」も女の「チヤホヤされたい願望」な映画でしたが、こちらのヒロインが圧倒的な人気者になるためには何でもやってやるって感じだったのに対して、「不機嫌な果実」での麻也子さんはもっと計算高いです。
安全地帯への逃げ道を横目で見ながら、男たちとの逢瀬を重ねていく。
しかし彼女は、その欲深さゆえに満たされない。そこそこいい感じの生活をしているハズなのに。
結局、自分ばかりが損をしているような不機嫌さを内に抱えて、女は、己を満たす喜びを求め続ける。
この人の作品はナマナマしい感じがしてちょっと躊躇っていたのですが。
でも、面白かったです、リアルで。
こないだ観た「おおかみこども」のヒロインが男目線の理想的女性像を描くおとぎ話だったのと対照的でした。
女性作家によって描かれる、女の狡さ浅ましさ貪欲さ高慢さ見栄っ張り、妄想に酔いしれるイタイ姿が、本当に赤裸々。
去年観た「ヘルタースケルター」も女の「チヤホヤされたい願望」な映画でしたが、こちらのヒロインが圧倒的な人気者になるためには何でもやってやるって感じだったのに対して、「不機嫌な果実」での麻也子さんはもっと計算高いです。
安全地帯への逃げ道を横目で見ながら、男たちとの逢瀬を重ねていく。
しかし彼女は、その欲深さゆえに満たされない。そこそこいい感じの生活をしているハズなのに。
結局、自分ばかりが損をしているような不機嫌さを内に抱えて、女は、己を満たす喜びを求め続ける。
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