第10回大阪クラシック、二日目、後に残す2015/09/08 01:01

コンサートの後、梅田で大学時代の友人M君と飲む。
自分が後へ何を残せるか。彼はそんなことを意識的に考えているのだそうだ。
基本的に自己の中で完結しがちな私には、縁遠い思考。
卒論でテーマにした「天平の甍」を思い出す。



第18公演 15:30~
大阪クラシック唯一の難波会場、カフェ・ド・ラ・ぺ。他の会場とはちょっと距離があるのでたくさんの会場をハシゴしようとすると外されがちですが、窓の外には銀杏の緑、すわり心地の良い椅子に、冷たいジンジャーエールを注文(カフェなので、ペットボトルからゴクリ、というのは遠慮する)。大変環境の良い会場です。
平日の昼間で、曲目もブルッフの8つの小品、という地味さ。お客さんの入りも満杯ってことにはならず余裕ありでした。
地味で暗くて物悲しい。でも控えめで奥ゆかしい中の美しさがありました。

第20公演 17:00~
フェニックスホールは初めて。室内楽用の、なんかカクカクした会場。
近藤さんの「白鳥」は何度聴いても、チェロの美しさ全開です。
そしてそれ以降は、「歌曲」特集。六月に亡くなられた近藤さんのお母様(声楽家)追討コンサート。ピアノの永野さんも黒いドレスで。
何と言っても感動的だったのが、近藤浩志編曲「母さんの歌」。近藤さんの編曲ってとっても華やかにドラマチックに盛り上げてきます。
近藤さんのお母様のことは全く存じ上げないワタクシですが、でも、こんな素敵な演奏家を世に残してくれて、感謝です。