「しゃばけ」2015/11/30 23:57

畠中恵の、ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。続編もたくさん出ていて、読んだことなくても何となく設定は知っている、有名シリーズですが、今まで読もうとしなかったのは何故か。
まず、主人公の男の子が優しくて男前で、でもオシが弱くて。典型的草食男子なところが、何か物足りなく感じて。
そして何よりも、霊力のある人間の男の子が様々な妖怪たちとワイワイやってるって、どうしても、「夏目友人帳」の亜流に思えてしまう。私の中で、この手の分野はハードルが高くなります。
「しゃばけ」シリーズは設定を江戸時代に、お話をミステリ仕立てにしていて。
うーん。
面白くないわけではないけど、パンチが足りないなあ。
可愛らしさが売り、のお話みたいなんですが。
化け物が次々と人に取りついて殺人を犯すのですが、殺された方も、取りつかれて狂った殺人犯にされてしまった方も、彼らのご家族にとっても、大変不幸な、ヒドイ話です。とんだ災難です。
そうした怖さにはあんまり触れられていなかったのですが。
可愛い妖怪話にしてしまって、エエんですか?