「永遠の0」2015/12/24 00:11

戦後70年の師走に、戦後60年のお話。
はっきり言えば、映画の方がおもしろかったです。
その昔の日本人がいかに愚かな戦いをしていたか、どれだけ人の命を粗略に扱ってきたか。
たくさん人が死んでいく話で。
読んでいて辛くなってきます。映画版のように、軍艦や戦闘機格好いいなー、なんてとても思えません。悲惨さが、前に出ます。
ゼロ戦と戦闘機乗り達は素晴らしい戦いっぷりでした。でも軍のお偉いさんたちは全然ダメな戦い方でした。というのが主題みたいなもの。
戦後60年を生きる若者たちが、特攻死した祖父・宮部のことを調べるため関係者たちからお話を聞くのですが、関係者の皆様方、とってもよくお勉強なさっていて。
ご自身の体験談や宮部さんとの思い出話だけじゃなくって、戦後色々調べた(としか思えない)戦争話をめっちゃ語ってくれます。
けっこうページ数のある小説で、これを一本の映画にまとめた脚本凄いなーって思っていたのですが、「勉強の成果」の部分を除いて映像化できる部分だけに絞れば、かなりボリュームダウンします。
主人公の宮部さんが良く出来た人すぎるとか、筆者の勉強の成果お披露目会的なカンジとか悲惨な歴史の負のエネルギーが強いおかげで、映画に比べて感動は薄い。
でもとにかく、勉強にはなりました。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://mimikaki.asablo.jp/blog/2015/12/24/7960043/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。