第88回センバツ、七日目、好投手…2016/03/27 00:42

風も弱く、日差しもあたたかい。野球日和の土曜日。
難波から甲子園に行けるようになってやっぱり楽。帰りは大変な混雑だけど尼崎まで行けば難波行きと梅田行に分かれるし。
難点は、ついついなんばでウロウロして、くたくたにくたびれて帰宅することになってしまうこと。

三試合とも接戦だったのは嬉しいけど、なんかスッキリしない。点差以上に、試合展開に差が出た感じで。
第一試合 平安2-0光星
両チームとも初戦は危なげなく勝っていてどちらが有利とも予想付つかず。両チームともあんまり安打は出なくて、しかし投手の球はさほど早くない。特に平安・市岡投手は130届くのが何球あったかってくらい。その直球が終盤増えたのは、ボール玉の多さを光星が待って四球を選ぶようになったから。それでも、こらえて完封。
少ない好機を着実にものにした平安。一回裏に二番久保田出塁、三番西川がタイムリー。六回も久保田の二塁打、西川が確実に送って四番が犠牲フライ。その直前に光星が5番打
者に代打を送ってバントさせて、進塁はさせたけど後続が断たれたのと対照的。
上手くつながるか、策が決まるか。当たり前だけど、そこ重要。

第2試合、明石商3-0東邦
春夏通じて初出場の公立校が地元の大声援を受けて日南、東邦と常連校を撃破するのは小気味よくはあります。
下馬評はもちろん東邦有利で、好投手藤嶋の投球が注目されていました。
しかし試合が始まれば、主役は明石商の吉高投手。変化球多いけど直球も140半ばまで出て、めちゃいい投手。打たれても動じず自分の投球を崩さない。唯一のピンチは安打、四球、自らの失策で招いた終盤の一死二、三塁の場面ですが、それでも崩れない。
攻撃は初回に二死から四球でもらった走者を四番が長打で返すという、ちょっと第一試合の平安と似た感じ。その後も、終始明石商ペースで力強く打って終盤加点していく。
藤嶋の被安打8のうち半分くらいが二塁打だった。東邦はや打線も打ち上げてばっかりで、完敗。

第三試合、木更津総合4-1大阪桐蔭
大阪桐蔭ブラスバンドは大変上手で聴きごたえありますが、なぜかスターウォーズのテーマが流れると笑っちゃう。
一回裏に一点先制は平安や明石商と同じ、でも違うのはソロ本塁打だったこと。
そのときチラッと嫌な予感はしたのですが、残念ながら的中。あるのです、力任せ出会い頭な本塁打でしか得点できず、打線を繋げることができなくなることが。ホームランは野球の華ですが、初回でソロだとそんなに影響ない。そしてその後は、前の試合の東邦と同じように打ち上げてばっかりで。しかもなんか中途半端な体勢崩したスイングが多い。これが近畿大会優勝打率トップのチームとは。
そして木更津総合は、三回に5安打集めて4得点で逆転。東邦に続いて評判の好投手が攻略された感じですが、しかし序盤の三点差はゲームがツマラナクような差ではありませんし、四回以降は継投で一安打に抑えたのだから、やはり敗因は投手より攻撃の在り方。
つまりは、三回までで勝負は決してしまってあとは両チームとも淡泊な展開という……
この辺が、なんだか不完全燃焼な気分のゆえんだと思います。昨年みたいにメッタウチにされてもアレですけど。
大阪桐蔭は前評判高かったけど、木更津総合だって関東王者・強くて当たり前。秋のリベンジを果たしました。