「リプリー」2016/05/22 10:52

The Talented Mr.Ripley
アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」で有名(見たことないけど)。
同性愛者のパトリシア・ハイスミスの原作小説で、てっきりゲイ小説だと思っていたのですが、分類はミステリ。
家なし職なし貧乏アメリカ人青年トム・リプリー君が、同い年でお金持ちのイタリア在住ディッキーと友達になり、仲が悪くなると彼を殺してディッキーに成り済ます。一人二役で警察や友人たちの追求をかわしていく……
トム君は本当に小狡く立ち回ってぜんぜん好きになれないのですが、自分のみじめな生き方を嫌って、セレブな生活、裕福で明るく輝くディッキーに憧れる感じは切実で、憎めないキャラでもあります。ずっと二人仲良くしていられたらよかったのにね。
友達を亡きものにし、司直の追求におびえながらも、幸運(ていうか、悪運)に恵まれて、働きもせずに他人のカネで優雅な生活、イタリア各地をリッチに旅してまわるトム君。
羨ましいというか、殺意湧くっていうか。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://mimikaki.asablo.jp/blog/2016/05/22/8094000/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。