第98回高校野球選手権、11日目、投手起用2016/08/17 23:06

オリンピックが盛り上がるのは大変結構なことです。
ただ、一つ困るのが、熱闘甲子園の放送時間が大きくズレてしまう事。
明日は四時起き。


聖光学院5-2東邦
二回戦で「来年のアメトーク・ネタ決定」なミラクルサヨナラゲームを演じた東邦ですが、これまでの二戦は失点が多すぎて、勢いよりも不安の方が大きい。今日もまた、先発エースが打ちこまれる。被安打数の割には失点は少な目というべきか。
エースで四番で主将で甲子園経験も豊富な藤嶋くんは、打つ方ではいい活躍で主将としても劣勢のチームを盛り立てる様子が見られて好感が持てるのですが。

作新学院6-2花咲徳栄
投手一人で勝ち抜くのは難しいし危険でもある。でも、エースを温存して先発した他投手が打ちこまれてその失点を取り戻せない、というのが今大会ぽつぽつ見られます。横浜とか、履正社とか。花咲徳栄の高橋投手もまた、「エース温存が結果的に裏目に」パターン。
その一方で、今日の聖光学院はこの夏初登板投手が2失点完投したりするから、選手の調子、相手チームとの相性とか、投手起用は難しい。
対する作新学院の方は、150キロ越えエース・今井が2失点完投。難しくても、好投手相手のゲームで先取点を取られる危険を考えたら、エースは先発させたい。第一試合の藤嶋みたいに打たれても、エースが打たれたなら悔いはないっていうか、開き直れそうな気がします。

木更津総合2-0広島新庄
今年は好投手が多い、と言われながら、なんとなく打撃戦の方が印象強いのですが。
しかし、木更津総合は、緒戦も今日の試合も、見事な投手戦。早川投手は安定感抜群、二試合連続完封。安打が出てもけん制で刺したり、四球の走者も併殺に倒れたり、広島新庄にチャンスを与えません。
対する堀投手も素晴らしかったのですが、今日の早川投手相手では、初回のソロも、早川投手自身による追加点も、重すぎました。

北海4-1日南学園
三回戦最後のカードも、シビレル投手戦。序盤に1点ずつ取った後、0が続いていく。
エースで主将対決、なのですが、対照的。
北海の大西投手はスラッとしたイケメンで最速143キロを投げる。
日南の森山君は160センチと小柄でストレートは130に満たず低めにコントロールして打たせて取る。無死満塁の場面を内野ゴロで無失点に抑えた場面が最大の見せ場。打ちこまれても強気で踏ん張る、なかなか熱い主将さんで、しかし、八回裏にとうとうタイムリーと勝ち越され、本塁打で突き放される。悔し涙。
両チーム、四死球もミスもほとんど無く好プレーで投手を盛り立てる。無駄のないキビキビしたナイスゲームでした。