第98回高校野球選手権、準決勝、さらに崩れる2016/08/21 00:08

作新学院10-2明徳義塾
明徳義塾まさかの大敗。作新学院、後半からエースを温存する余裕。
今井投手の凄さが際立つのですが、今日は作新学院の打撃が明徳を圧倒。ですが、明徳守備陣の失策が多すぎて、打線の好調度はいまいち推し量れません。

北海4-3秀岳館
初の決勝進出をかけて、南北対決。頼れる主将対決も見ごたえがありました。
秀岳館お得意の次々継投でも北海を抑えきれなかったのですが、それでも粘りました。北海は初回にバタバタ失点して、その後見違えるように立ち直ってキリキリ守って0行進、打線が逆転。というのがいつものパターンだったのですが、秀岳館は初回の好機に得点できなかった代わりに、終盤加点して追いすがる。秀岳館主将・九鬼くん(めっちゃ大阪の子だ、喋り方)の素晴らしいバッティングもありましたが、死球や失策を失点に結びつけてしまった北海。
秀岳館の強さと、それを後押しする声援の広がりの力もあるのでしょうが、やっぱり疲れるよなあ。
大西投手は、イケメンでチームをまとめる主将でゲームを作るエースで、元4番を打っていたものだから打撃力もあり、今日も先制三塁打。爽やかで礼儀正しく、アルプス席には美人のお母様が涙を浮かべる(息子が辛い思いをしてきたことを良く知るが故でしょう)。しかも、昨年の甲子園では一死も取れぬまま降板という悔しい思いをしてきて、その借りをきっちり返しに来るというエピソード付。これで明日優勝でもしようものなら、ハンカチ王子以来の「完璧すぎる高校球児」だ。

第98回高校野球選手権、決勝、栄冠は君たちに輝く2016/08/21 22:41

作新学院7-1北海
投打かみ合い、古豪復活、54年ぶりの優勝、おめでとうございます。
質実剛健、創部100年以上の歴史の中で初の決勝進出・準優勝、おめでとうございます。
結果は、大方の予想通りというか。それでも、点差の割に、一方的な展開には感じませんでした。総合力から作新有利と言われながら、ちゃんと好ゲームになりました。
初回に四死球等でピンチを招き、その後ディフェンスの調子が上がって行き、そのリズムが攻撃にもつながる。ここまでは、北海のいつものペースだったのですが。
打たれ攻め込まれてもギリギリのところで守りきる(そこが今年の北海野球の危ういところであり、面白いところでもあったのですが)、そのパターンが崩れました。四回に大量失点して1-5と逆転される。しかたのないことですが、満塁の場面で内野ゴロをゲッツーにできていたら……
一人で投げ続けてきたエースは降板。大西君は、打者としても抑えられてしまう。チームの柱を封じられ、攻撃は欲しい所でもう一本出ない。最後のアウトが盗塁死というのが、この試合の北海野球のかみ合わなさを象徴するようでした。
逆に、作新は打って走って、いいように試合を進めて行きました。ミスらしいミスもなく、好プレーで投手を盛り立てる。今井投手は、味方の援護を得てから調子を上げていき、そうなると、もう北海高校が付け入る隙などありません。
勝って涙に顔をゆがめる今井投手。
負けて微笑みながら涙ぐむ大西投手。