「沈黙―サイレンス―」2017/02/14 23:56

物忘れが激しくいろんなことが曖昧になっているものだからあんまり自信がないのですが、確か2月14日はキリスト教の聖人殉教記念日だったような……


マーティン・スコセッシ監督/脚本で主演も外国人で使われている言語も9割英語なアメリカ映画なのですが、日本映画な気がしてなりません。
暗く貧しく厳しい、地獄のような国、日本。
161分もある大作、遠藤周作の原作に対するリスペクトがびしびしあります。
イッセー尾形のイノウエ様がイメージ通りすぎる。
通辞役の浅野忠信の、いやらしい感じが絶品。
窪塚洋介のキチジローは、みんなから軽蔑されて弱さより気の毒さを感じます。
やっぱり、主演の宣教師たちより日本人キャラの方が印象的です。
クライマックスの踏み絵に至るシーンがあんまり盛り上がらなかったのからなあ。

凄い小説なのに、細部は結構忘れています。近く原作再読しよう。