「猿の惑星」2017/06/23 07:46

人類の敵は、人類に似ている。
2001年の、ティム・バートン監督バージョン。ご存じ進化した猿の世界を描いた作品ですが、これだけ長い間様々なバリエーションが制作されているのも、この設定に人間の本質に迫る魅力があってこそ。
昔見た初代よりも、猿の顔が人間っぽい。とくに雌猿は頭髪を延ばしたりして。なのに動きは猿っぽいところがあります。そして奴隷扱いの人間たちはちゃんと人語を話していました。ちゃんと文明残っているのになんで猿に負けているんだろう……と思いましたが、言葉がある分ちゃんと「キャラクター」として存在しています。
猿も人間も、どちらもけっこう野蛮です。
終盤はかなり強引でご都合主義だとも思いましたが、あのラストを描きたかったんだなあというのはよく分かりました。
猿が人間を真似たからああなったのか。
そもそも人間も進化した猿も大差なくて当然と言うべきか。