「獣の奏者 外伝 刹那」2017/07/24 00:10

舞台設定がファンタジーなだけで、中身はガッツリと恋愛小説でした。
恋愛モノではあっても、その底に「生とはいかなるものか」「生き物の性」みたいな哲学が息づいているのが「獣の奏者」シリーズらしい。
短編二つに中編二つ。
各お話の主人公たちはみな、何かを欠いています。どうしようもない事情ではあるのですが、その欠落の苦しみは否応なく彼らの人生に影を落とす。
だからと言って、影ばかりの人生と諦めてしまわない。選んだ道があって、その上には愛するモノもあって。
刹那でないものなんて無い。
移り変わり失われていく人生の中で、自分は何を見つけられるだろうか……

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