第十二回大阪クラシック、別世界へ2017/09/14 01:02

帰りに、特別企画のShion屋外演奏に足を止める。大阪クラシックの副題である「街にあふれる音楽」に最も的確な形。
高くそびえるオフィスビルに、川面を走る夜風、響き渡る金管五重奏の「ドラゴンクエスト」……いい意味で脱・現実感があります。

第39公演 14:30~  新ダイビル
半休取って駆け付けたのは、まだ新しいビルディング。ガラス張りの向こうは緑の木立、重厚な柱、流れる水と反射する光。あと青い空があれば完璧な、美しい舞台に。
フルート四重奏曲イ長調
と、ニ長調。
モーツァルトの四重奏は過去の大阪クラシックでも何度か聞いたことがあり、大いに期待して行きました。鉄板ってやつです。平日の昼間、座席無しの立ち見公演なのに、お客さんいっぱいさ。
野津さんのフルートを堪能。アンコールは「花は咲く」。

第44公演 17:30~  中之島ダイビル
シューマン/チェロ協奏曲イ短調  
チェロ四重奏に編曲されたもので、花崎さんがソロ・パート、他の三名がオケ・パートを演奏する形。熱演だったのですが、ちょうど仕事上がりの勤め人が退社していく時間帯でちょっとざわざわしちゃったのがもったいない。
アンコールは、織田さん希望のアイルランド民謡「ロンドンデリーの歌」。

第46公演 18:30~  大同生命大阪本社ビル
横を通り過ぎることは何度もあるけど中に入ったのは初めてな、特徴的な建物。某朝ドラヒロインのモデルになった創業者を大いに押していました。
ハープとピアノの、母娘共演。
デュセック/ハープとピアノのための二重奏曲 ……明るく親しみやすい入りで。
一柳慧/夏の花 ……現代曲、難解。
C.サルツェード/ソナタ ……ハープのいろんな奏法・音色を。
見た目がゴージャスなせいもあるかもしれませんが、ハープの音色ってどこか神秘的な感じがします。特に今日の三曲目は、なんだか異世界へ誘われるかのような不思議な感じでした。