「コンビニ人間」2017/10/09 00:17

昨年話題になった、芥川賞受賞作。
自分もこの年で独身で派遣社員やっているし、36才コンビニバイトのヒロインに対する周囲の反応には、身につまされる部分もあります。
ただ、彼女は明らかにもっとはっきりと異常者でもあります。他者への共感力が極端に低い。真面目で他者を気遣うこともできるのに、「あちら側」に合わせようと注意を払う様子は、なんだか痛々しい。
しかし、異常な彼女の目で見た正常な「あちら側の人々」だって、結構不条理でけったいなモノたっだりします。
テキパキと意欲的にコンビニ仕事に従事する彼女の姿はプロフェッショナルとして頼もしくもあり、その合理的にマニュアル化された場所だけが彼女に理解でき世界と繋がれる場所だと思うと寂しくもアリ(世界のどことも正常に繋がれない人もいるけど)。
異物はすぐに排除される、という文章がありました。修復される、とか削除される、とか。
そういえば最近できた新党でも「排除する」って言った人がいました。一理あるとは思いながらもどこか、もやもや感を覚えた。その理由が分かりました。
そういう人がトップにある集団は、きっとひどく、冷たいのだろう。

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