雨の京都、Rapsodie espagnole2017/10/29 23:36

生憎なお天気の週末になってしまいましたが、二日続けて京都市内へお出かけです。

鴨川合流地点、下賀茂神社は初めて。南北に延びる糺の森は、紅葉でも美しいでしょうが、雨でもそれはそれで趣があります。瀬見の小川を渡り、河合社の、再現方丈も見ました。鴨長明さんの簡易住宅、こじんまりとした愛らしさがあります。
相生社、舞殿、みたらし池、花嫁行列。東西の本殿は国宝なんだそうですが、残念ながら賽銭箱とそのずっと奥にご神体があるんだろうなあってだけであんまりいいカンジには見えません。
それから下賀茂本通りを北上し、この日のメインイベントは、渦巻きスロープ・京都コンサートホール。大フィルの特別公演は、以前井上さんのラテンのノリが楽しかったので、今回のスペイン特集も聴きたくて。
●ラヴェル/スペイン狂詩曲
 ひそやかに忍び寄ってくる、ファンタジックな妖しさ。
●ロドリーゴ/アンダルシア協奏曲
 四本のギターとオーケストラ。ギターとトランペットの組み合わせがこんなに格好良いとは。
●ムソルグスキー(ラヴェル編)/組曲「展覧会の絵」
 友達の展覧会の絵にイメージ曲をつけたムソルグスキーさん。いろんな人に編曲されているのは、それだけ魅力があるってことでしょう。大植さん指揮では何回か聞いたことがあるナンバーを、井上道義指揮で。井上さんの指揮は振りつけっていうか創作ダンスっていうか動きが面白いです。

あんまり長くないエキゾチックな曲を三つと、アンコールはハロウィンにちなんでハチャトゥリアン/仮面舞踏会。

雨の京都、風神雷神2017/10/29 23:41

雨にぬれる京都国立博物館、朝一から長蛇の列。国宝展・第二期の最終日で、宗達の「風神雷神」展示がこの日までだったからか。帰りにはそこまで列は伸びていませんでした。台風の接近が午後以降って予報のため朝一に集中したのかもしれない。
意外とお子さんの姿も。一緒に行った友人によると、ビジュチューンなる番組が小学生に人気なのだという。
とにかく一時間ほど並んでから、空海さんの書からスタート。
火焔型土器の圧倒的個性的造形にニヤニヤしたり、
雪舟の秋冬山水図の枯れた美しさにホレボレしたり、
仏画や絵巻物の登場人物のユーモラスさにホッコリしたり、
豪華花嫁道具の数々に徳川家の力を見せつけられ、
凛々しく且つ優美な刀剣・鎧に、
中華風とも和風とも東南アジア風とも思えてしまう琉球衣裳。
ペルシャ風に見えるけどメイド・イン・チャイナ、有名な夢殿の獅子狩紋様錦にしみじみ感動。
しかし、人ごみの中、ミュージアム・ショップも含めて三時間以上かけて見て回って、結構クタクタです。焦らず休憩を取りこっそりカロリー補給しつつ堪能するのがベストかな。