「ペンタンゴン・ペーパーズ 最高機密文書」2018/04/15 15:42

The Post
先月から次から次へと社会面に登場する「コンナン出ました~」というニュース、言うまでもなく例の朝日のスッパヌキ記事から生まれた現象で。
この時他の報道機関の立場から見れば「ぐあああああやられたああああ!!!!!!」って七転八倒もんで、この追い越されを挽回すべく超本気猛然と各方面に取材攻勢をかけそこへ情報リークする者も出て……
あまりに「それ、今更出てくんの!?」が続いてちょっと飽きがきてしまう(そんなこと言っちゃダメなんだけど)ようなところへ、さらに新聞モノ映画。
土地値引き権力者忖度とベトナム戦争とではスケールが違いますが、上記のようなことを思いつつ鑑賞すると味わい深い。
最初の方は、あんまり面白くないのです。文書コピー取るシーンなんて映像としては地味なもんですし、背広のオッチャン方が大勢画面に出てくるけどイマイチ人間関係つかめない、株式公開の会議も小難しい、そしてヒロインである社主(メリル・ストリープ)、彼女の立場の弱さ押しの弱さ自信の無さが、なんか全体の地味さを表わしているような。
それが、しまいにはただ新聞記事が活字になって印刷されているだけのシーンにとても感動的を覚えるようになってしまうのだから。
スピルバーグの社会派映画をちゃんと見るのは初めてかも。エンタメでなくても、やっぱり面白いなあ。
権力者の圧力を前にして、会社を守るために引くか、会社の使命を守るために進むか。
割と良くあるテーマではありますが、王道ってのは偉大です。
ジャーナリズムの物語(主にトム・ハンクスが担う)であると同時に、女性の物語でもある。
家族経営の新聞社で前社長の妻という立場でお飾りのトップ、みたいな扱われ方だったケイさん。経験も浅く性格的にも「向いていない」と言いながら、それでも真面目に目の前の問題に向き合ってきたのでした。
経済状況が悪い中で政権を敵に回すリスク。個人的にも親しくしていた政府要人(お友達ってやつです)の敵にまわってしまう。
その中で、静かに、穏やかに、決断を下す。
でも、一番感動的だったのは、政府vs新聞社の判決でした。
これが日本だったら、判事はここまでジャーナリズムを称える言葉を述べるでしょうか…