横山大観展2018/07/02 01:02

京都国立近代美術館へ。生誕150年、夏目漱石と一歳違いなんですね。
時代の転換期を生きてきた影響か、バリエーション豊富な日本画家。ミュージアムショップで絵葉書購入しましたが、一つはハレー彗星(日本画の題材としては珍しいと思う)。もう一つは屏風絵の紅葉で、真っ赤ではなく色むらのある葉っぱが逆に華やかさを演出していた作品。
風景や植物はわりと写実的なのに、人物や動物がなんかカワイイっていうか、くしゃっとデフォルメされている。変な形(ヘタウマ?)してるんだけど、表情豊か。
あと、黒と白の強烈な対比が印象的でした。

「ハン・ソロ」2018/07/02 01:20

ハリソン・フォードじゃないソロなんて。
と思っていたけどつい金曜ロードショウを観てしまい、踊らされるまま、先週に引き続いて三条までGO!
結論を言うと、観に行って正解。スピン・オフとして申し分ないエピソード。脚本のカスダン親子のお父さんの方が、エピソード5と6でもお仕事していたのが大きいのでしょう、カユイところに手が届く感じっていうか。
どのシーンもいちいち格好良くて目が離せない。
迫力のアクションから目が離せない。
しかも。
ポンコツって言われる前の見た目も実力も備えたミレニアム・ファルコンから目が離せない。
暗黒の工業都市、戦争中の泥の惑星、雪の惑星での列車襲撃、資源惑星の鉱山、寂れた海辺……いろんな惑星での冒険、また冒険に目が離せない。
お馴染みのキャラクターも新規の方々も、ちゃんとキャラが立っていました。
年月が経ってもこのキャラは変わらない、チューイの魅力が光る。画面に出てくるだけで頼もしさとなごみの両方をもたらしてくれる、有能な相棒だ。

「パンク侍、斬られて候」2018/07/12 00:03

クドカン作品は、TVドラマは何本か観たことあったけど、劇場作品は初めてかもしれない。
主演・綾野剛。だけど、もうお猿さん主役でいいんじゃないだろうか。
お猿さんたちがカワイイお話。そして、なんか超越したお猿が語っていく(千里眼か何かを得ているらしく、人間心理も動機もイチイチ説明つけてくる)、デタラメな人間たちのお話。
治世を預かる者(殿様以下)が自分本位でおかしなことやっていると、領地全体がメチャメチャになるってことなのですが。
世の中キレイごとだけではないのは分かるけれど、あまりにもヒドイ有様に、サッパリ笑えない。どいつもこいつもバカばっかり。
時代劇の皮を被った現代風刺と見える部分もあるけど、……ナンセンスありえない系の落語をもっとグロテスクにしたようなイメージ。

「万引き家族」2018/07/15 18:07

Shoplifter
是枝監督の作品は何本か観たことあるけど、自分の中では、「誰も知らない」を越えるものが出ない。
タイトルで損しているというか、まるで万引きをメインにしているような印象。この言葉を拡大解釈するとすれば、彼らが万引きした最大の獲物は「心地よい裏街道人生」。
家族と言う群像劇ですが、いろんな要素を詰め込んでいて、でも一つ一つの要素はどこかで観たような聞いたような。年寄の年金頼みの貧困世帯とか、疑似家族とか、風俗嬢と客がちょっと純愛しているとか、虐待する肉親と普通ではないけど温かい庇護者。 
万引き家族たちは虐待された女の子に愛情を注いで救うのだけど、皆がもう一つの名を持ち後ろ暗く生きている中にいて、彼女にどんな未来があるだろうか。
その矛盾に気づいて、現状を打破したのが祥太くん11才。真の主演男優はリリー・フランキーじゃなくて城桧吏君だよなー。ここが、この作品中で最もドラマチックであり、同時に最もファンタジックと言うか。
周りの大人たちが当り前のように万引き生活していて、それで楽しくやれていたら、それを当り前に思う大人になっていってもおかしくない。駄菓子屋の親父にちょっと諭されたくらいでちゃんと考える、彼のマトモさは奇跡。 
祥太くんは、学校には行ってないけど本をよく読むという設定でした。
皆がもう一つの名を持ち後ろ暗く生きている中(インターネットとか?)だからといって、それを偽りと言い切れるだろうか、愛や真実はないのか。
最後に、祥太くんか、りんちゃんかが、「お父さん」「お母さん」と呼ぶのだろうと思って観ていた。
しかしそれはなかった。
母親になれなかった安藤サクラや父親になれなかったリリー・フランキーは色々しゃべるのに、無言でリアルを見つめる子供たち。そのまなざしが、是枝監督上手いなーと思わせる。

「時をかける少女」2018/07/22 15:15

2006年、劇場で観た時は、未来設定や何でここで時間止まるのか、とか気になったけど(あと、ボールの投げ方下手すぎ)、今にして思えば、言うだけヤボだった。
タイムリープを繰り返して都合の悪かったことを修正して新しい未来につなげる。トム・クルーズ主演のSF映画でもそんなのあったけど、男友達が告ってくるのを避けるためにタイムリープするのって斬新。
タイムリープ理由のくだらなさとか、巻き戻してやり直しても上手くいかない感じとか、いちいち「ジャンプ・突撃・転がる」しなきゃならないとか、ヒロインの頭悪い設定を存分に活かす。そしてまさかのシリアス展開。
改めて観ると、シナリオ構成上手いなあ。と思ったら、これは細田監督の脚本じゃないのですね。納得。他の作品はファミリードラマの傾向が強いのに、「時かけ」だけはファンタジー要素のあるジュブナイルだから。
片思いでも両思いでも、なんか甘酸っぱくて恥ずかしい感じ。
春から夏休み前まで。短いけど、かけがえのない、時間。

めぐる、めぐる2018/07/28 01:04


フェスティバルホールで、大フィル520回定期。
一曲目は、ヴィヴァルディの「四季」。春夏秋冬どれもそれぞれステキ。テンションのアップダウンの差をしっかりつけた演奏。ソリスト以外のヴァイオリン・ビオラも着座せず立って演奏する形式はどういう意味があったのだろう?
チェンバロ・大植英次、が嬉しかったのだけど。こういう短い楽章が積み重ねられているの、楽章間でげほげほ咳が響き渡るものだから、音楽に集中できない。
実際今日は、埃っぽいのか乾燥が酷いのか全体的に咳が多くて、私自身も終盤喉がむずむずしてきたし、舞台上の奏者の方がハンカチで口おさえているとか、初めて見た。

ホルストの「惑星」は大音量大迫力の火星と木星の他はあんまりしっかり聞いたことなかったけど(海王星が女声合唱って初めて知ったくらい)。
しかし、じっくり聴けばどの曲もちゃんと聴きどころがあって。水星の、おんなじフレーズを次々と別の楽器で繰り返していく感じが面白い。田野倉さんのヴァイオリン素敵だ。
チェレスタやハープや、いろんな楽器が使われて、やっぱり豪華です。