「魔女の宅急便」2019/05/06 22:55

子供のころ、第1巻だけ読んだことがある。今回は全6巻角川の文庫シリーズで読んだけど、前の黄色い表紙の方が好き。
有名アニメ映画の、落ち込むこともあるけれど私は元気ですってフレーズが、本当にピッタリくる。基本的には、魔女っ娘キキちゃんの活躍を描くのだけど、実は、主題は、もっと広くて深い。
空を飛べて親元を離れて学校にも行かず、という特殊条件でありながら、思春期の女の子の、ウキウキやモヤモヤがあるのです。しばしば、自分の立ち位置を見失って不安になって己自身に振り回されている。では、そこからどうやって、立て直すか。
最終巻では、キキの二人の子供たちが主役になって、それぞれの向かう道を見つけていく。世界の何かに導かれていく、不思議。
角野栄子が描く魔法って、そういうものなんだろうな。

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