御仏は我が内に2020/11/08 16:59

宇治市出身のパティシエ(お店は東京)の限定スイーツ販売に釣られて初参拝。午後からの奉納舞踏もちょっと興味があったけど、サンミツを避けるため、ではなくお腹が空いちゃったので昼前に帰る。

朝一は参拝客も少なく、雨に洗われたお庭にしみじみと秋の風情が漂い、古刹に法要の読経が響く。このお経、中国明代の読み方らしい。
黄檗宗大本山萬福寺、何で禅寺の最前列に布袋様が祀られているのかと思ったら、それも中国式。開祖である隠元禅師は江戸時代の前半に日本に招かれたのですが、新しい時代のはじめにどういう経緯で渡来することになったのか、その辺の事情にはドラマがありそうです。
この寺院の売りは、伽藍全体重文指定の明朝様式、布袋様、でっかい木製お魚(木魚)などありますが、ある意味とても有名なのが、ご本尊の両脇に並ぶ十八羅漢像のうち一体、らごらそんさん。ブッダの息子さんだという彼は、自ら胸を開き、ぱかりと開いたそこから親父さんがひょっこり顔を出している。己の中の御仏っていうのを、そのまんま具象化しちゃった。
らごらそん像は背後に窓があり、私が拝観した際には逆光でちょっと見にくかったのが残念。仏像を含めて撮影OKのお寺ですが、この季節の午前中は避けたほうがいいかな。

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