天を衝く黄銅色2020/11/23 23:41

田舎なので、ちょっと足を伸ばすと軽い山登りポイントにお出かけできる。
市の植物公園もその一つ。大なり小なりの植物園、彼方此方の自治体にありそうな施設ですが、ここならではの特色をあげるとすれば、植物説明パネルに源氏物語の一節がそえられていることでしょうか。
霜月に、花は少ない。野菊たちは元気なく、椿はたくさんの品種があるけれど咲いているのは一株しかない。ただ、桜が咲いていました。品種改良ですね。十月桜って、春と秋の年二回咲く。そして冬桜。
この時期のメインイベントである、紅葉を愛でる。キレイだけど、何故か水場に恐竜(+卵)がいました。赤いイロハモミジと恐竜、どういう趣向だろう。
紅葉よりも印象的だったのは、池の周囲にすんなりと伸びた、スギ科の樹木でした。ラクウショウとかヌマスギとか呼ばれているやつ。晩秋の日差しを浴びてコガネアカガネに輝く、それは近くからだと見上げる壁で、離れて見ると青空とのコントラストが美しい。紅葉黄葉って言ってみれば単なる枯葉なんですが、それがスケールの大きな秋の風情に見える不思議。
関西文化の日企画で、この三連休中は入場無料。夜間ライトアップもあるそうですが、寒くなってきたので日暮前に下山。