「八つ墓村」2024/07/31 22:56

昨年観た水木しげる生誕100周年記念映画が、「横溝正史っぽい」と誰もがイメージした戦後昭和田舎を舞台にしていたのですが、TVドラマは何度も放映されていますが、原作小説は読んだことがありませんでした。
そういうわけで初めて手に取った横溝正史は、名探偵・金田一耕助は影が薄く(笑)、辰也君の冒険、というか、事件の渦中にいた彼の手記という形。
禍々しい過去のある村で、短期間に次々と人が死んでいく。それと平行して、隠し通路や鍾乳洞の探検があり恋心が芽生えたりもする。登場人物は多いけれど、とても分かり易く読みやすい、ザ・エンタメ小説。