第90回記念センバツ、開幕、そしてもう二回戦2018/03/24 23:57

降り続いた雨もやみ空は春の青。
一日目
聖光学院5-3東筑
国学院栃木3-2英明
明秀日立4-3瀬戸内

記念センバツで出場校が増えた関係で、二日目の第二試合から二回戦。
日大三5-0由利工
静岡7-0駒大苫小牧
日本航空石川10-0膳所
開幕日が接戦だったのに、試合見られた本日はこの点差……
21世紀枠の由利工は序盤優勢に見えたけど、4回からスパッと先発を変えた日大三は、その後主将の大会1号ソロで波に乗って。
駒大苫小牧の佐々木監督ってもしかしなくても初優勝時のキャプテンですよね、懐かしー。当時の強打イメージが強いけど、今日は静岡の投手が良かった。静岡は3、4番で6打点稼いで、それぞれが役割を果たしてるって大事。
昨夏も思ったけど、日本航空石川の応援団のパイロットスタイル(?)格好良い!そしてこのチームも中軸が果たしていました。
対する膳所はぜぜのZ、ユニフォームもこの一字が印象的。売り文句のは「データ野球」。機能のほどは難しくてよく分からないけど、そういうのは細かい野球ができないと。ミスが多いのが残念でした。21世紀枠二校目も初戦敗退。
完封ゲーム3つ、守備力が高いとみるべきか相手チームがもう一歩攻めきれないと見るべきか。

英雄はアルプスへ2018/03/24 00:12

もしかして、ナポレオンのアルプス越えにかけたシャレなんだろうか。

小雨交じりに冷たい北風。木曜日でど平日、帰りは絶対遅くなるし疲れるの分かりきっているので迷ったけど結局欲望のままにシンフォニーホールへ。
行って良かったよ、ゆるされるのならばステージにプーさん投げ込みたいくらい。
大フィルの「英雄」は500回記念定期公演以来だけど、今回の方がなんか好みだ。こんなにエキサイティングな曲だったんだ。
オーボエ、そしてホルンがよかったなあ。
続いてシュトラウスの大編成面白交響曲。管楽器の大音量にぐるぐるハンドル回す風の音(コレ楽器なんか!)。ホールの35周年記念ですし、パイプオルガンも使う楽曲でいくよね。
夜明けから始まり、山に登り嵐にもあって、下山、日没。
なんだか「もう終わっちゃったの!」あっという間でした。
大植英次最高です。

「宇宙よりも遠い場所」2018/03/22 00:18

ファンタジーではないけど非日常。「南極料理人」とか「氷山の南」とか、冒険も青春もできちゃう舞台としてその地位を築いてきたのでありますが。
かわいい女の子4人が観測隊に交じって極寒の南極へ。
とっぴな設定だ。女子高生が現ナマで百万円持ち歩いているし。しかしそれなのに、何故か嘘くささを感じさせない。昭和基地や砕氷船や、南極事情についてものすごく勉強して絵も内容もリアリティを追求しています。「国道」ならぬ「極道」とか面白い。
そして主役が、それぞれ個性的で愛すべき少女たちで、しかし可愛いだけではない。南極への旅の過程でそれぞれの事情が(高校中退とかお友達とのかかわり方とか母親の死とか)掘り下げられ、友情を深めていく構成。
ハッキリ言って完璧。毎回盛り上がる。練り上げられた脚本、演出の巧みなこと。
美少女がきゃっきゃとじゃれてるだけでは、可愛いだけでは、物足りない。それにプラスアルファが欲しい。
そういう要求にバッチリ答えるオリジナルアニメが稀に出てきます。昨年の「プリンセス・プリンシパル」とか。
つくづく思う。こういうの、夕方の6-7時代とか土日の午前中とかに放送しないかなあ。深夜だけってもったいない。

「言の葉の庭」2018/03/21 12:34

なかもずにいた頃飲みに行っていたお店のお姉さんは、「君の名は。」より断然こちらの方が好みだと言っていた。完全に中高生ターゲットの作品か、もう少し大人向きか、の違いはあると思います。
再視聴。「君の名は。」公開前にもTV放映されていたのを見て大いにビックリ+感動したけど、今度は新海誠展に合わせての放送だ。
少年と、女性。鬱屈を抱えた二人が、雨の日に安らぎの時間を共に過ごす。
万葉集の恋歌が美しい。
アニメーションが美しい。公園の緑が、飛ぶ鳥視線の都会の景色が、足が、降る雨の粒が。溢れる感情が。
なんてことない、普通にそこにあるものを美しく描き出す。絵だからこそ写真以上に思い切って美化できるのかもしれない。
音楽もいい。
辛いこともあるけれど、優しい気持ちになれる。

京都アートフリーマーケット2018春2018/03/18 12:41

早春の京都市内。
鴨川の流れ、早咲きの桜の下で、記念写真の袴レディ達。
三条通は京都文化博物館を始めとして、レトロな建物を見ているだけで楽しい。ふらふらあちこちの店を見て回る自分は、いつ車に轢かれてもおかしくない。
そこへ、賑やかな手作り市。
京都市内はこの手のマーケットがしょっちゅうあって楽しそう。先月の弘法市で買ったビアスをしていたら、「あ!」同じ店が!向こうも気付いたよ!
革製品銀製品金工木工陶器布樹脂。アクセサリーが多い、他に鞄とか食器とか衣類とか。
このフリマを始めとして、買い物しまくる。今現在飲んでいるのも紅茶セレクトショップで買ったキャラメルチャイ。
そうした勢い買いのいくつかは、後になってから「やっぱこれ、使いにくいわ」ってなる可能性も小さくないけど。
夜には先斗町で軽く一杯。この細い通りも、レトロでいいです。昼と違って冷えてきて、カウンターで熱燗とおでんを注文。おでんメニューに「鴨と九条ネギ」があるのが京都っぽい。ネギ、メッチャ甘い。上品なお出汁にピッタリ。
飲み屋で名刺をもらうのはよくあるけど、シールもらうのは初めて。確かに、目立つところに貼ってもらった方が宣伝になるわ。

「THE SHAPE OF WATER」2018/03/16 00:15

“まとも”って、なんなのか。
ヴェネチア国際に続いて、米アカデミー賞も。たとえば「E.T」とか、「アバター」とか。どんなに高評価でも異形系はアカデミー賞取りにくいって話だったのですが、それを覆して。
美女ではなく声も出せない中年清掃婦、でも生々しく「女」であるヒロインと、半魚人のロマンス。「反・美女と野獣」の視点としては大成功。半魚人のグロテスクで獰猛な面と美しく神聖さを感じさせるデザインも秀逸だと思いました。言葉もなく名も知らずただただお互いだけを求める二人。
周到に計算された、間違いなく良い作品。
と、思う一方で、なんか、釈然としない、何故だろう?
差別や偏見や血みどろグロテスクはリアルなのに、話の展開はご都合主義的(ラブストーリーはお互いのすれ違いが無いと盛り上がらない)で結末は後味悪く思えたからか。
日本にある異種婚姻譚って、鶴にしろ龍にしろ狐にしろ、たいてい人の形を取っているイメージ。そしてみんな美形。その辺まで含めてファンタジーだと思う。「八犬伝」は人間に化けたりしませんが、だからといって交尾するシーンとかは無い(たぶん)。
それを、この映画は映像化してしまう。グロイと思うか美しいと思うか。そういえば「魔法使いの嫁」も骨男への輿入れ(こちらは美少女だけど)だ、異種婚姻譚ブームなのかな。
イライザさんは美人ではないなりにチャーミングさも持っていましたが、半魚人と近づいていくにつれ、なんかエキセントリックなパワーが出てきます。
他の登場人物は、ゲイの老絵描きさんも、ロシアのスパイ学者さんも、話好き世話焼き黒人女性も、米国的マッチョリズムの嫌な男も、それぞれの立場・性質からその言動はおおむね理解できて、言い換えればそれはある種の類型ってこと。
でもイライザさんだけは異色。でもそう感じるのは私だけで、異種婚姻譚ブームだし、異形ロマンスありですっていう人は案外多いものなんだろうか。

弦楽四重奏、3.112018/03/12 00:45

プログラムを見れば知らない曲ばかり、国も時代もバラけていましたが、どれも素敵。奏者も実力者ぞろい。
モーツァルトの「狩り」(1784年)によって朗らかに幕を開け。
ヤナーチェクの「クロイツェル・ソナタ」(1924年)、夫が妻の不倫を疑って殺した小説(トルストイの短編)を題材にしたって解説(ヴィオラの木下さんによる)を聞いたものだから。火曜サスペンスとか松本清張スペシャルとかのBGMイメージが……。不穏な感じが旧ソ連、旧社会主義国っぽい。
休憩をはさんで。
ハーバー「弦楽四重奏曲第一番 第二楽章」(1936年)。ケネディの葬儀に使われたり、追悼曲として名高いアダージョ。仙台フィルの震災後復活最初の公演でも演奏されたとか。
ヴェルディ唯一の弦楽四重奏曲(1873年)。さすがオペラの名手、ドラマティックな曲。「クロイツェル・ソナタ」に似た感じもあるけど、もっと劇的な感じで、ホ短調だけど暗く沈む感じじゃなくてワクワク感がある。
アンコールは、チェロの近藤さんアレンジの、「ふるさと」。格好良い。
日曜午後、二時間余りの、満足感。

第41回日本アカデミー賞2018/03/02 23:12

昨年は、あんまり映画観られなかったけど。

目の保養!優秀男優賞5名様の、平均年齢が若いのにビックリです。できれば、オッサン枠で(!?)野村萬斎さん入れて欲しかったなあ。「花戦さ」は最優秀美術で、まあ予想通りっていうか。
佐藤健君が初受賞って意外なんですけど。
そして、優秀男優賞の五人の中に、仮面ライダーが二人も!
当時から素晴らしかったけど、あの可愛らしかったフィリップ君が。…「あゝ荒野」はあまりに長いんで観に行きにくかったのです。最優秀賞おめでとうございます。
是枝監督が優遇されすぎな気はしましたが。
例年に比べれば、ストーリーのネタバレ少なめなのは良かったなあ。役者・スタッフさんたちのお話の方が聞きたいからね。劇場公開が終わったからこそ言えるようなのを。

東寺再び2018/02/22 00:36

弘法茶、というのは眉唾だと思ったけど(こういうのはちゃんとした資料に基づいているのか「安倍晋三記念小学校」と同種のものなのか判別が…)、眼精疲労に効くというのは魅力で、和風ハーブと称する見た目枯草みたいなお茶を購入。
夕飯後のデザートに、この浜茶と、干し柿。

2月、しかも曇りがちな日でしたが、紅白黄の梅は可愛らしく。
昨年12月に行ったばかりで、どうせ再訪するならもっと気候の良い時期を選びたいところですが、「京の冬の旅」企画はシーズン・オフに平素非公開なモノを披露して集客を図るもの。
大河ドラマにちなんで、西郷が鳥羽伏見戦争の時に上ったという(役得だなあ!)五重塔の内部公開!!中に入れるのかと思ってタイツの上に厚手の靴下履いてきたのに、四方の扉から見る形で。
講堂と同様、ここも立体曼荼羅。再々々建された、江戸時代の五重塔。壁天井柱の彩色はだいぶ褪せている。何とかして復元してもらえないかな。
そして、わざわざ今日有給取ったのは、21日はお大師さんの月命日を口実に市が立つから。
これが、楽しい。可愛い(けどお高い)お茶碗、手作り鞄、手染めの洋服、奈良の靴下屋さん、骨董品、アクセサリー、食べ物屋さん……
いろんなお店をヒヤカシて、ウキウキだ。

「日本沈没」2018/02/12 00:15

73年、まだ冷戦やっていて日本が高度経済成長やっていた時代に発表された作品を、95年、あの震災後に刊行した光文社文庫版。
こういうのは一月から三月にかけて地震津波報道が盛んになる時期に読むのが最適、と思ったけど、読んでいる間の、草津の噴火ニュースがすっごい怖くて。
大阪が津波に洗われ文字通りの「水の都」に戻ってしまった場面では、3.11の映像をイメージして読む。イメージなのに、悲しくてちょっと泣けてくる。でも「あそこの島はなんだ」「ばかやろう!仁徳天皇陵じゃないか」のやりとりにはちょっと笑う。
第二次関東大震災の描写も圧倒される。東京一極集中人口過密は、やばい。
映画とか漫画とかにも接することなく前情報無しだったので、沈みゆく島から脱出するサバイバルもの、「ポセイドン・アドベンチャー」のようなものを想像していたのだけれど。
もっと、大きかった。沈み始める前から、沈んだ後まで見据えての「日本人総避難・総移民プロジェクト」。
あらゆるものが詰まっている。一昨年の「シン・ゴジラ」を連想しました。国家滅亡の危機、と言う意味では「進撃の巨人」にも通じるけれど、しかしその二つを合わせたよりもまだ、大きい作品でした。