春風5番2018/04/14 00:55

ベートーヴェンの「皇帝」「運命」という、王道鉄板人気プログラム。おなじ組み合わせは、二年くらい前にテルマンオケの古楽器演奏で聴きましたが、今回はシンフォニーホールで。
これってこんな可愛らしい曲やったんや……ピアノ協奏曲5番は、「皇帝」というなんかふんぞり返ったタイトルとは裏腹に、春風のように優しく柔らかい感じでした。第一楽章のバーン、という出だしのインパクトが強いけど、実は癒し系だったんだ。
それに続いて、フォルテとアレグロでパンチの利いた交響曲5番でイケイケなのです。

コンサート会場ではたくさんチラシをもらいますが、今回演奏の日本センチュリー交響楽団の、今年度パンフレットが大変気合入っていました。主催演奏会のプログラム・日程のみならず、コンサートホールへのアクセスや楽団員全員の顔写真付プロフィール紹介まで。生まれ変わったら「ティラノサウルス」になりたいって小学生男子かい!
お客さんを呼ぶぞ、親しみを持ってもらえるようにアピールだ!
30周年を迎えるセンチュリーの意気込みと、首席指揮者・飯森さんのマネジメント能力を感じました。

英雄はアルプスへ2018/03/24 00:12

もしかして、ナポレオンのアルプス越えにかけたシャレなんだろうか。

小雨交じりに冷たい北風。木曜日でど平日、帰りは絶対遅くなるし疲れるの分かりきっているので迷ったけど結局欲望のままにシンフォニーホールへ。
行って良かったよ、ゆるされるのならばステージにプーさん投げ込みたいくらい。
大フィルの「英雄」は500回記念定期公演以来だけど、今回の方がなんか好みだ。こんなにエキサイティングな曲だったんだ。
オーボエ、そしてホルンがよかったなあ。
続いてシュトラウスの大編成面白交響曲。管楽器の大音量にぐるぐるハンドル回す風の音(コレ楽器なんか!)。ホールの35周年記念ですし、パイプオルガンも使う楽曲でいくよね。
夜明けから始まり、山に登り嵐にもあって、下山、日没。
なんだか「もう終わっちゃったの!」あっという間でした。
大植英次最高です。

弦楽四重奏、3.112018/03/12 00:45

プログラムを見れば知らない曲ばかり、国も時代もバラけていましたが、どれも素敵。奏者も実力者ぞろい。
モーツァルトの「狩り」(1784年)によって朗らかに幕を開け。
ヤナーチェクの「クロイツェル・ソナタ」(1924年)、夫が妻の不倫を疑って殺した小説(トルストイの短編)を題材にしたって解説(ヴィオラの木下さんによる)を聞いたものだから。火曜サスペンスとか松本清張スペシャルとかのBGMイメージが……。不穏な感じが旧ソ連、旧社会主義国っぽい。
休憩をはさんで。
ハーバー「弦楽四重奏曲第一番 第二楽章」(1936年)。ケネディの葬儀に使われたり、追悼曲として名高いアダージョ。仙台フィルの震災後復活最初の公演でも演奏されたとか。
ヴェルディ唯一の弦楽四重奏曲(1873年)。さすがオペラの名手、ドラマティックな曲。「クロイツェル・ソナタ」に似た感じもあるけど、もっと劇的な感じで、ホ短調だけど暗く沈む感じじゃなくてワクワク感がある。
アンコールは、チェロの近藤さんアレンジの、「ふるさと」。格好良い。
日曜午後、二時間余りの、満足感。

モーツァルト、モーツァルト、モーツァルト、2017/12/01 00:35

先週、勤労感謝の日に聴きにいった、大フィル定期公演。
モーツァルトの交響曲さいごの3つ。モーツァルトはBGMにはうってつけだけどじっくり聞こうとすると眠たくなるのですが、これらは有名だから。
三大交響曲っていいますが、39番をじっくり聴いたのはこれが初めて。
40番は、モーツァルトには珍しい短調ですが、暗くも重くもなく、やっぱり優美。モーツァルトらしい軽快さの中に緊張感を含む感じで、好きな曲です。
そして41番、「ジュピター」。
コンサートのあと梅田へ出たのですが、一緒に呑んでいた人が「(クラシックは聴かないけど)これは知っている」と。アニメのBGMに使われていたそうです。どんなシーンなんだろう。ど派手に踊り狂っているような場面(イメージ)???

雨の京都、Rapsodie espagnole2017/10/29 23:36

生憎なお天気の週末になってしまいましたが、二日続けて京都市内へお出かけです。

鴨川合流地点、下賀茂神社は初めて。南北に延びる糺の森は、紅葉でも美しいでしょうが、雨でもそれはそれで趣があります。瀬見の小川を渡り、河合社の、再現方丈も見ました。鴨長明さんの簡易住宅、こじんまりとした愛らしさがあります。
相生社、舞殿、みたらし池、花嫁行列。東西の本殿は国宝なんだそうですが、残念ながら賽銭箱とそのずっと奥にご神体があるんだろうなあってだけであんまりいいカンジには見えません。
それから下賀茂本通りを北上し、この日のメインイベントは、渦巻きスロープ・京都コンサートホール。大フィルの特別公演は、以前井上さんのラテンのノリが楽しかったので、今回のスペイン特集も聴きたくて。
●ラヴェル/スペイン狂詩曲
 ひそやかに忍び寄ってくる、ファンタジックな妖しさ。
●ロドリーゴ/アンダルシア協奏曲
 四本のギターとオーケストラ。ギターとトランペットの組み合わせがこんなに格好良いとは。
●ムソルグスキー(ラヴェル編)/組曲「展覧会の絵」
 友達の展覧会の絵にイメージ曲をつけたムソルグスキーさん。いろんな人に編曲されているのは、それだけ魅力があるってことでしょう。大植さん指揮では何回か聞いたことがあるナンバーを、井上道義指揮で。井上さんの指揮は振りつけっていうか創作ダンスっていうか動きが面白いです。

あんまり長くないエキゾチックな曲を三つと、アンコールはハロウィンにちなんでハチャトゥリアン/仮面舞踏会。

クラリネット協奏曲と”Pastoral”2017/10/06 22:39

まだ新しい、豊中市立の文化芸術センター。名物のワニの全身化石(レプリカ)。
ホールも演奏も素敵だったのに、もったいなかったのが自分のコンディション。寒い。暑い日だったので上着を持ってくるのを忘れて、冷房に震えることに。

九月最終日の土曜日、電車を乗り継ぎ(宝塚線の手塚治虫ラッピング車輌!)「センチュリー豊中名曲シリーズ Vol.3」を聴きに行ってきました。
ウェーバー:「オベロン」序曲
モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調
ベートーヴェン:交響曲6番ヘ長調 「田園」

 晩年の(と言っても35才くらいか)モーツァルトが書いた、当時オーケストラでは新参楽器だったクラリネットの曲。クラリネットの魅力を存分に味わえます。
 延原さんのベートーヴェンは昨年の「運命」「皇帝」以来です。「田園」生演奏は、以前大フィルの南海コンサートで聞いたことがありましたが、こういう地方文化会館での公演に向いています。楽しいし、分かり易い(各楽章に作曲家本人によるタイトル付き)し、大規模な編成いらないし。
今度はもっと自分の状態を良くして聴きに行きたい。

第十二回大阪クラシック、雨の中2017/09/17 14:14

おニューの傘を差して中之島界隈を歩き回ることになった最終日。最終日のプログラム時間の限りめいっぱい回って7公演。終盤ちょっと、いやかなり疲れました。欲張らずに途中で休憩入れなきゃダメだなあ。
雨風で移動は大変でしたが、その分お客さん、ベビーカーの数は控えめ(こども向け公演もあったはずなんだけど…)だったと思います。

第70公演 11:30~ フェスティバルホールエントランスホワイエ
●ロッシーニ/チェロとコントラバスのための二重奏曲 ニ長調   他
音が似ているという。近藤さんのチェロと新さんのコンバス、同じ製作者の手によって今年制作されたのでした。そんなん偶然ちゃうでしょう、二人で相談して購入したのではないの?
そんな仲良しぶりを語ってくれたのに、なんと新さんは大フィル退団、大阪クラシックも今年が最後だなんて。大好きな楽しいデュオなのに……

第72公演 13:00~ なにわ橋駅アートエリアB1
シュトラウスとどちらにしようか迷ったけど、結果的にこちらにして良かった。やはり人数が割れたようで、楽に座れました。演奏は関西フィルで、
●シューベルト/弦楽三重奏曲 変ロ長調
演奏前に大植さんがシューベルトについて、早世したとか生粋のウィーンッ子だったとかベートーヴェンの葬列に感激していたとかいろいろ語っていたのですが、
●ドホナーニ/弦楽三重奏のためのセレナード ハ長調
メインはこの、ハンガリーの作曲家。全然知らない曲でしたが、素敵な曲。
アンコールに楽しいマーチが演奏され、楽しくも魅力的な演奏会でした。

第74公演 14:00~  京阪神御堂筋ビル
クラシックだけどタンゴ聴きに行くぞ!
こちらも弦楽三重奏ですが、チェロではなくコンバスで。最初に
●モーツァルト/ロンド 変ロ長調 K.269
●ハイドン/変奏曲 Hov.V
可愛らしい曲が二つあってから、
●ピアソラ/グラン・タンゴ
…少女から熟女へって感じ。艶と色気のある演奏。
自動ドアが開くたびに雨音がするのと、マイクがあっていないのかお話がよく聞こえないのが残念。

第77公演 15:30~ フェスティバルホールエントランスホワイエ
大急ぎでフェスティバルホールへ戻る。カーペットに直座りで。
●ウェーバー/ファゴット協奏曲 ヘ長調
久住さんのファゴットは昨年素晴らしかったので、今年も是非聞きたかった。あったかい音色です。

第78公演 16:30~  中之島ダイビル
この日二回目のチェロ・コントラバスのデュオ。低音パート好きです。大響からですが、こちらは本来この楽器用ではない曲で。
●モンティ/チャルダッシュ
ヴァイオリンの名曲をこの低音組で演奏したり。
●シュトラウス/ピチカート・ポルカ
トライアングル代わりに足でベルを鳴らすとか大谷さん器用です。
●ベートーヴェン/5番 ハ長調 「運命」
名曲はどんな編成でも短くまとめても格好良いというか。
●バリエール/二本のチェロのためのソナタ ト長調
この日二度目のバリエールさん。格好良いアレグロ。
●ルロイ・アンダーソン/ワルツィング・キャット
確かに、弦が猫の鳴き声に聞こえるアンコール曲。コンバスの大槻さんがわんと吠える。
二階通路からの立ち見鑑賞でしたが、30分まったく飽きない。
これで今年は大フィル・センチュリー・関フィル・大響・Shionと全部耳にした。こう言っちゃあれですが、中心になる大フィルよりもほか楽団の公演の方が観客に向けて趣向を凝らしプロフェッショナルなパフォーマンスを見せてくれるように思えます。

第80公演 18:00~  大阪市役所
毎度おなじみ、バッハ親子をフルート・ソロ。ギリギリ座席を確保。
●C.P.E.バッハ/ソナタ イ短調
●J.S.バッハ/無伴奏チェロ組曲 1番
前にも思いましたが、この超有チェロ曲、フルートでやると息継ぎが大変そうで。野津さん熱演なんですけど。
そしてアンコールで「アルルの女」

第80公演 19:15~ フェスティバルホール
半年ぶりに聴くオーケストラ演奏です。引っ越してから多忙→引きこもりの半年間だったからなあ。
●チャイコフスキー/交響曲5番 ホ長調
想像はしていたけど、重い曲!低音部大活躍。
実は私、この重苦しい曲の中でいったいどこでハープが入るのかとステージを見ていたのですが、結局この大きく美しい楽器は、アンコールの童謡と八木節のためだけに用意されていた!

そんなこんなで、今年も一週間の祭りが終わりました。ありがとうございました。大植さんも度々おっしゃっていましたが、ボランティアスタッフのみなさんもお疲れさまでした。

第十二回大阪クラシック、別世界へ2017/09/14 01:02

帰りに、特別企画のShion屋外演奏に足を止める。大阪クラシックの副題である「街にあふれる音楽」に最も的確な形。
高くそびえるオフィスビルに、川面を走る夜風、響き渡る金管五重奏の「ドラゴンクエスト」……いい意味で脱・現実感があります。

第39公演 14:30~  新ダイビル
半休取って駆け付けたのは、まだ新しいビルディング。ガラス張りの向こうは緑の木立、重厚な柱、流れる水と反射する光。あと青い空があれば完璧な、美しい舞台に。
フルート四重奏曲イ長調
と、ニ長調。
モーツァルトの四重奏は過去の大阪クラシックでも何度か聞いたことがあり、大いに期待して行きました。鉄板ってやつです。平日の昼間、座席無しの立ち見公演なのに、お客さんいっぱいさ。
野津さんのフルートを堪能。アンコールは「花は咲く」。

第44公演 17:30~  中之島ダイビル
シューマン/チェロ協奏曲イ短調  
チェロ四重奏に編曲されたもので、花崎さんがソロ・パート、他の三名がオケ・パートを演奏する形。熱演だったのですが、ちょうど仕事上がりの勤め人が退社していく時間帯でちょっとざわざわしちゃったのがもったいない。
アンコールは、織田さん希望のアイルランド民謡「ロンドンデリーの歌」。

第46公演 18:30~  大同生命大阪本社ビル
横を通り過ぎることは何度もあるけど中に入ったのは初めてな、特徴的な建物。某朝ドラヒロインのモデルになった創業者を大いに押していました。
ハープとピアノの、母娘共演。
デュセック/ハープとピアノのための二重奏曲 ……明るく親しみやすい入りで。
一柳慧/夏の花 ……現代曲、難解。
C.サルツェード/ソナタ ……ハープのいろんな奏法・音色を。
見た目がゴージャスなせいもあるかもしれませんが、ハープの音色ってどこか神秘的な感じがします。特に今日の三曲目は、なんだか異世界へ誘われるかのような不思議な感じでした。

第十二回大阪クラシック、優雅な休日2017/09/13 00:13

 京阪で約一時間かけて終点・淀屋橋まで。引っ越してから遠くなった。でもやっぱり生演奏は癒されます。今年は前売り最終公演しか買わなかったけど、オープニングも買っときゃ良かったかなあ。
第2公演 12:30~  大阪市役所
ベートーヴェン/ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第8番ト長調
ラヴェル/ツィガーヌ
赤のドレスと薄紫のドレス。華やかにスタートした初日。学生時代からのお友達なのだそうで、明るく楽しい演奏でした。アンコールはショスタコの小品。

第3公演 14:00~  日本生命本店東館1Fホール
モーツァルト/クラリネット五重奏曲イ長調
残念ながら、座席は確保できなかったのですが。
演奏後に、日本センチュリーでは月末にクラリネットコンチェルトもやるよ、と宣伝。豊中はこれまたちょっと遠いしモーツァルトは眠くなる可能性高いけど、延原さん指揮だし行ってみようかしら……と思わせる、端正で心地よい演奏でした。

第10公演 17:30~  ANAクラウンプラザホテル
ここは初めて行く会場でしたが、音が良く響くし、なんか優雅。演奏もその場にふさわしく。
メンデルスゾーン/ピアノ三重奏曲第1番
他の公演と迷ったけど、まずハズレないだろうと思ってこちらにしたのですが、「おダンディ」織田さんは、大阪クラシックで演奏されるのは今年がラストなのだとか。だったらもっとチェロメインの曲で来てもよさそうなのに、さり気ない通奏低音でいくのだなあ。

第12公演 19:00~  大阪市役所
せっかくだから今日はもう一つピアノとクラリネットを聴いて行こうかと、中之島から市役所まで戻ってきたのですが。
メシアン/世の終わりのための四重奏曲
……タイトル通りの暗い曲だ!聖書を題材に、というのもあれですが、第二次世界大戦中、捕虜収容所で制作・初演されたっていうのが説得力あります。しかし、これ聞いた他の捕虜のみなさんは、どういう気持ちになったんだろうか。
現代曲はやっぱり小難しいです。

電車ツナガリ、新世界より2017/03/05 23:33

偶然でしょうが、同日のNHKのクラシック番組でもジョン・ウィリアムズ。映画劇中音楽ながら、今や世界の名だたるオーケストラでも演奏される。

南海コンサートは、親しみやすい名曲に控えめなお値段、SAYAKAホールの近さから、ふらりと聴きに行きやすいです。
角田さんという、お若い指揮者さん。選曲もなんだか若々しい活力を感じます。曲の解説が簡潔で親切なのが嬉しい。
南海電鉄がらみで、
E・シュトラウス「テープは切られた」
……オーストリアの鉄道会社の記念イベント用に作曲されたという商品。軽快!
ジョン・ウィリアムズ「スター・ウォーズ」組曲
……なんでこれが鉄道がらみなのか分からなかったのですが、南海電鉄の誇るラピートが
スター・ウォーズのラッピングしていたのでした。メインテーマももちろん良いですが、「帝国のマーチ」の不敵な感じも好きです。
ドヴォルザーク「新世界より」
……こないだ串カツ食べたところ(本来は、渡米したドヴォルザークさんが故郷を思う曲ですが)。しかし新今宮駅の着メロは他の環状線の曲とは一線を画す格調の高さで笑えてきます(南海電鉄じゃない!?)。
管楽器の勇ましい響きが印象的(ホルン素敵!)な演目でしたが、アンコールは「ユーモレスク」(これも鉄道好きドヴォルザークさんが電車の中でメロディー思いついたとか)、流れるような弦のメロディーが美しい。