2018大阪クラシック、finale2018/09/16 14:14

祭りの最終日。
第69公演 11:00~
おおくらお馴染みの大阪市役所正面玄関ホールは二階回廊のシャレた感じやステンドグラスが素敵な会場。なのに、どっちを向いても2025万博の幟や横断幕がてんこもりで、台無しすぎる。
……吉村市長、第1回公演で大植さんとの漫才のときに台風被害復興や貧困家庭対策やこども図書館の寄付呼びかけとか、アピールありましたが、万博の予算をそちらに使ってはいかがでしょうか……
そんな、なんかテンション上がらない中でクラーマーのピアノ五重奏の鑑賞ですが。
そういうイベントなのは分かっているけれど、幼児があーうーと自己表現を始めて止まらない。特に第2楽章のしみじみアダージョがまるで集中して聴けない。……演奏者の方々は、こういうの、大丈夫なのか。
アンコールはピアノ五重奏のメジャー、シューベルトの鱒。

第73公演 13:00~
京阪神御堂筋ビルでは立ち見鑑賞でしたが、こちらの方がちゃんと聴ける。ベビーカーの親子の姿もありましたが、こどもが声出すとすぐに連れ出す配慮をしていただけると気持ちよいものです。
ヴァイオリンの二重奏で、ルクレール、シュポア、バルトークの小作品。バルトークさんは東欧の民族音楽収集をやってらしたそうで。44のヴァイオリン二重奏曲No.42に(Arabian song)とあり、クラシック音楽でエキゾチックなムード。
こちらもメインがマイナー曲で、アンコールをメジャーに。グリーンスリーブス、名曲。

第76公演 14:30~
ピアノ五重奏曲の聴き比べができる、と楽しみにしていたのです。
モーツァルト/ピアノと管楽のための五重奏曲。
管弦楽のための、はよく見るけど、これ弦ナシ。オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン。珍しい編成。
しかしやはり、子供。弦に比べれば音の強い曲、それでもやっぱり気になる。大阪市役所正面玄関ホールの子供席は、真ん前ではなくて、出入り口付近に設置するべき。やっと連れ出してくれたのは第2楽章の半ばくらい。
モーツァルトらしい楽しげな曲で、それぞれの楽器の見せ場もあって。

第79公演 16:30~
この日は大阪市役所と京阪神御堂筋ビルを2往復スケジュール。御堂筋に面したビルの会場は、たまたま歩いていた人がふらりと入ってこられて「街にあふれる音楽」という大阪クラシックの副題を体現しています。会場は大入り。
そして、演奏が開始され予想外なバッハの地味さに立ち去るのだった。
無伴奏チェロ第2番ニ短調。
滅多にないファゴットの独奏、楽しかったけどね。

第80公演 18:00~
そして再びバッハ、三度の大阪市役所。
無伴奏パルティータ イ短調
無伴奏チェロ第4番変ホ長調
野津さんのフルートは水曜にモーツァルトの四重奏とハープとの二重奏も聴いて、フィナーレ手前のバッハ演奏も毎年のことですが。
この演奏の気合の入り様。
最終公演のリハーサルの出来の良さを想像させる。

第81公演 19:15~
フェスティバルホールにて。
チャイコフスキー/交響曲第4番ヘ短調
これってこんなに素敵な曲だったかしら。音の強弱、高低、テンポのメリハリで引き込まれてしまう。抑揚っていうのか。
短いフレーズを順繰りに別の楽器で演奏するのも好き。第3楽章のピチカートの海にぞくぞくする。
大満足。

第13回大阪クラシック、シネマ2018/09/14 00:43

第47公演 19:30~  
ザ・フェニックスホールの、近藤さんのチェロ・リサイタルだ!料金千円で一時間たっぷり美しい音楽と楽しいお喋りを満喫できるのだ!しかも、ピアノの河合珠江さんのセクシードレス付!
一曲目は宮川彬「風のオリヴァストロ」……調べて見たら、イタリア語でオリーブ色のって意味だそうです。亡き人を偲びオリーブ色の風が吹くという曲。
腕の血腫のためしばらく弾けていなかったということ。そのためかどうか、今年は「アンコール特集(笑)」。常にはアンコールで演奏することの多い小曲。リストの「愛の夢」やラフマニノフ2番のアダージョ部分をチェロアレンジ。
映画音楽は最近より昔のもののほうが良かった、と。「ある愛の歌」「シンドラーのリスト」「ニュー・シネマ・パラダイス」……名作と言われてるけど私、どれも、観たことない…
しかし、この「アンコール特集(笑)」のメインは、プログラム外の正真正銘のアンコール曲、ピアソラ「アヴェ・マリア」。
ただでさえ、近藤さんのピアソラは鉄板なのに。やさしいメロディに合わせて、ステージ背後の幕が、ゆっくり上がっていく。
暗いホールに、一面ガラスの向こうの夜の光が、まるでスクリーンに映し出されたかのように現れる。それは、決して百万ドルの夜景とか、そんな豪華なモノではない。梅田方面から南下してくるヘッドライトの川と、その端っこの歩道橋を登る人影。
……大ヒットした「君の名は。」で、何気ない街の風景を得も言われぬ美しさで描くってのをやったのを思い出す。人々の喜怒哀楽山あり谷ありな日常を、慈しむ気持ちにさせてくれる。
なんてことない夜の一場面を感動的に演出してくれた、演奏とフェニックスホールにブラボー。

第13回大阪クラシック、雨天に歌えば2018/09/10 00:15

雨傘持って、2018大阪クラシックへ。

第1公演 11:45~
会場の、大阪市中央公会堂100周年を記念して。
生誕100周年のバーンスタイン。彼の最期の言葉は「モーツァルト」だったそうで(大植英次談。お迎えがモーツァルトなら音楽家冥利ですね)。
オープニングは「キャンディード」序曲。数年前には毎週のように「題名のない音楽会」で聴いていた、あれほど強烈なフォルテじゃなくて、まるで違う感じ。
3曲目の「キャンディード」組曲は、明るく楽しい。
没後100周年のドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」、なるほど「お昼寝」を「午睡」と格好つけて言うような、なんかフランスっぽい優雅さ。日曜の午後にふさわしい曲。大植さんお気に入りの曲というのも納得の美しい演奏でした。
なのに。この曲の最中に、カメラを入れていたJ:COMさんが、やらかしてしまったよ……

第4公演 14:00~ 
日本生命本店東館はまだ新しい建物で、お手洗いの洗面台がモダンなこと。演奏者はスクリーンに大映しされ、後ろの方の方でもバッチリ見える親切さ。
メンデルスゾーン 弦楽五重奏曲 第2番 変ロ長調
熱演。真ん中の第2、3楽章は緩やかで眠たげ、第1、4楽章はアレグロで疾走感。

第8公演 16:30~
中之島ダイビル内の丸福珈琲でオヤツ(ホットケーキ)を頂き英気を養って。
アイアランド(英)って誰?という感じの、マイナーな六重奏曲。二階からの立ち見鑑賞で、全然疲れを感じなかった。
第4公演の編成にヴィオラ-1してクラリネットとホルンを入れた、この組み合わせも珍しく思ったけど、弦に管楽器がふたつ加わるとずいぶんと音に厚みが出るなあ。三階吹き抜けの大きな空間を心地よく満たす。知らない作曲家の知らない曲を思わぬノリノリで聴けると、得した気分です。
クラリネットの金井信行さん、演奏後にお辞儀だけじゃなくて手を振ってくれるのいいなあ。こちらも「ありがとう」って手を振り返せる。
ホルンの高橋将純さんはここ数年印象的な音を聞かせてもらっていましたが、力強いけど押し付けがましいとこがない、優しい音色に耳を傾けずにいられない。

第10公演 18:00~
雨が降るけど、中之島からもう少し足を伸ばし、初会場のヒルトンプラザイーストへ。商業ビルは日曜もざわついているから大丈夫かな?と思ったけど、ホテルってこういう演奏会もしばしば催されるのでしょう。立派なステージにピアノが用意され、その後ろに大きなスピーカー。
プロコフィエフ  チェロソナタ ハ長調
庄司さんによる演奏前解説に「ソナタとは起承転結」とあったように、なんだか物語性を感じさせせる曲でした。中桐さんのピアノも軽快で楽しい。
もう一曲は、ラフマニノフの有名曲・ヴォカリーズ。

めぐる、めぐる2018/07/28 01:04


フェスティバルホールで、大フィル520回定期。
一曲目は、ヴィヴァルディの「四季」。春夏秋冬どれもそれぞれステキ。テンションのアップダウンの差をしっかりつけた演奏。ソリスト以外のヴァイオリン・ビオラも着座せず立って演奏する形式はどういう意味があったのだろう?
チェンバロ・大植英次、が嬉しかったのだけど。こういう短い楽章が積み重ねられているの、楽章間でげほげほ咳が響き渡るものだから、音楽に集中できない。
実際今日は、埃っぽいのか乾燥が酷いのか全体的に咳が多くて、私自身も終盤喉がむずむずしてきたし、舞台上の奏者の方がハンカチで口おさえているとか、初めて見た。

ホルストの「惑星」は大音量大迫力の火星と木星の他はあんまりしっかり聞いたことなかったけど(海王星が女声合唱って初めて知ったくらい)。
しかし、じっくり聴けばどの曲もちゃんと聴きどころがあって。水星の、おんなじフレーズを次々と別の楽器で繰り返していく感じが面白い。田野倉さんのヴァイオリン素敵だ。
チェレスタやハープや、いろんな楽器が使われて、やっぱり豪華です。

春風5番2018/04/14 00:55

ベートーヴェンの「皇帝」「運命」という、王道鉄板人気プログラム。おなじ組み合わせは、二年くらい前にテルマンオケの古楽器演奏で聴きましたが、今回はシンフォニーホールで。
これってこんな可愛らしい曲やったんや……ピアノ協奏曲5番は、「皇帝」というなんかふんぞり返ったタイトルとは裏腹に、春風のように優しく柔らかい感じでした。第一楽章のバーン、という出だしのインパクトが強いけど、実は癒し系だったんだ。
それに続いて、フォルテとアレグロでパンチの利いた交響曲5番でイケイケなのです。

コンサート会場ではたくさんチラシをもらいますが、今回演奏の日本センチュリー交響楽団の、今年度パンフレットが大変気合入っていました。主催演奏会のプログラム・日程のみならず、コンサートホールへのアクセスや楽団員全員の顔写真付プロフィール紹介まで。生まれ変わったら「ティラノサウルス」になりたいって小学生男子かい!
お客さんを呼ぶぞ、親しみを持ってもらえるようにアピールだ!
30周年を迎えるセンチュリーの意気込みと、首席指揮者・飯森さんのマネジメント能力を感じました。

英雄はアルプスへ2018/03/24 00:12

もしかして、ナポレオンのアルプス越えにかけたシャレなんだろうか。

小雨交じりに冷たい北風。木曜日でど平日、帰りは絶対遅くなるし疲れるの分かりきっているので迷ったけど結局欲望のままにシンフォニーホールへ。
行って良かったよ、ゆるされるのならばステージにプーさん投げ込みたいくらい。
大フィルの「英雄」は500回記念定期公演以来だけど、今回の方がなんか好みだ。こんなにエキサイティングな曲だったんだ。
オーボエ、そしてホルンがよかったなあ。
続いてシュトラウスの大編成面白交響曲。管楽器の大音量にぐるぐるハンドル回す風の音(コレ楽器なんか!)。ホールの35周年記念ですし、パイプオルガンも使う楽曲でいくよね。
夜明けから始まり、山に登り嵐にもあって、下山、日没。
なんだか「もう終わっちゃったの!」あっという間でした。
大植英次最高です。

弦楽四重奏、3.112018/03/12 00:45

プログラムを見れば知らない曲ばかり、国も時代もバラけていましたが、どれも素敵。奏者も実力者ぞろい。
モーツァルトの「狩り」(1784年)によって朗らかに幕を開け。
ヤナーチェクの「クロイツェル・ソナタ」(1924年)、夫が妻の不倫を疑って殺した小説(トルストイの短編)を題材にしたって解説(ヴィオラの木下さんによる)を聞いたものだから。火曜サスペンスとか松本清張スペシャルとかのBGMイメージが……。不穏な感じが旧ソ連、旧社会主義国っぽい。
休憩をはさんで。
ハーバー「弦楽四重奏曲第一番 第二楽章」(1936年)。ケネディの葬儀に使われたり、追悼曲として名高いアダージョ。仙台フィルの震災後復活最初の公演でも演奏されたとか。
ヴェルディ唯一の弦楽四重奏曲(1873年)。さすがオペラの名手、ドラマティックな曲。「クロイツェル・ソナタ」に似た感じもあるけど、もっと劇的な感じで、ホ短調だけど暗く沈む感じじゃなくてワクワク感がある。
アンコールは、チェロの近藤さんアレンジの、「ふるさと」。格好良い。
日曜午後、二時間余りの、満足感。

モーツァルト、モーツァルト、モーツァルト、2017/12/01 00:35

先週、勤労感謝の日に聴きにいった、大フィル定期公演。
モーツァルトの交響曲さいごの3つ。モーツァルトはBGMにはうってつけだけどじっくり聞こうとすると眠たくなるのですが、これらは有名だから。
三大交響曲っていいますが、39番をじっくり聴いたのはこれが初めて。
40番は、モーツァルトには珍しい短調ですが、暗くも重くもなく、やっぱり優美。モーツァルトらしい軽快さの中に緊張感を含む感じで、好きな曲です。
そして41番、「ジュピター」。
コンサートのあと梅田へ出たのですが、一緒に呑んでいた人が「(クラシックは聴かないけど)これは知っている」と。アニメのBGMに使われていたそうです。どんなシーンなんだろう。ど派手に踊り狂っているような場面(イメージ)???

雨の京都、Rapsodie espagnole2017/10/29 23:36

生憎なお天気の週末になってしまいましたが、二日続けて京都市内へお出かけです。

鴨川合流地点、下賀茂神社は初めて。南北に延びる糺の森は、紅葉でも美しいでしょうが、雨でもそれはそれで趣があります。瀬見の小川を渡り、河合社の、再現方丈も見ました。鴨長明さんの簡易住宅、こじんまりとした愛らしさがあります。
相生社、舞殿、みたらし池、花嫁行列。東西の本殿は国宝なんだそうですが、残念ながら賽銭箱とそのずっと奥にご神体があるんだろうなあってだけであんまりいいカンジには見えません。
それから下賀茂本通りを北上し、この日のメインイベントは、渦巻きスロープ・京都コンサートホール。大フィルの特別公演は、以前井上さんのラテンのノリが楽しかったので、今回のスペイン特集も聴きたくて。
●ラヴェル/スペイン狂詩曲
 ひそやかに忍び寄ってくる、ファンタジックな妖しさ。
●ロドリーゴ/アンダルシア協奏曲
 四本のギターとオーケストラ。ギターとトランペットの組み合わせがこんなに格好良いとは。
●ムソルグスキー(ラヴェル編)/組曲「展覧会の絵」
 友達の展覧会の絵にイメージ曲をつけたムソルグスキーさん。いろんな人に編曲されているのは、それだけ魅力があるってことでしょう。大植さん指揮では何回か聞いたことがあるナンバーを、井上道義指揮で。井上さんの指揮は振りつけっていうか創作ダンスっていうか動きが面白いです。

あんまり長くないエキゾチックな曲を三つと、アンコールはハロウィンにちなんでハチャトゥリアン/仮面舞踏会。

クラリネット協奏曲と”Pastoral”2017/10/06 22:39

まだ新しい、豊中市立の文化芸術センター。名物のワニの全身化石(レプリカ)。
ホールも演奏も素敵だったのに、もったいなかったのが自分のコンディション。寒い。暑い日だったので上着を持ってくるのを忘れて、冷房に震えることに。

九月最終日の土曜日、電車を乗り継ぎ(宝塚線の手塚治虫ラッピング車輌!)「センチュリー豊中名曲シリーズ Vol.3」を聴きに行ってきました。
ウェーバー:「オベロン」序曲
モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調
ベートーヴェン:交響曲6番ヘ長調 「田園」

 晩年の(と言っても35才くらいか)モーツァルトが書いた、当時オーケストラでは新参楽器だったクラリネットの曲。クラリネットの魅力を存分に味わえます。
 延原さんのベートーヴェンは昨年の「運命」「皇帝」以来です。「田園」生演奏は、以前大フィルの南海コンサートで聞いたことがありましたが、こういう地方文化会館での公演に向いています。楽しいし、分かり易い(各楽章に作曲家本人によるタイトル付き)し、大規模な編成いらないし。
今度はもっと自分の状態を良くして聴きに行きたい。