「悪人」 ― 2010/09/22 22:44
映画館へ行ってチラシやら予告編やら見ていると、どれも面白そうでワクワクしてきますね。
いいタイミング(公開の数日前)で深津絵里はモントリオールで賞もらってきましたね。
主演の2人も好きなのですが、吉田修一の原作(原作の文庫本も売れているようです)の映画は今年観た「パレード」が面白かったのでこちらも気になっていた作品。
本気で出会いたくて、メールした……
ということで、出会い系から始まったふたり。あれですね、地味に真面目に生きてきた人が自分の人生って何?とか考えちゃうと、不意に飛び込んできた変化に過剰に期待してしまうんでうしょうか。異様に暗い目をした、得体のしれない男なのに。
よろしくない相手だと分かっていても切ることができないくらい、人々は飢えている。「大切な人」に。
彼は殺人犯でした。殺された女は、「コイツ殺してー」と思われても仕方がない嫌な女(あの最悪ブリに賞をあげたいくらいです)でしたが、それでも親にとっては可愛い娘。父親役の柄本明や、殺人犯の祖母役の樹木さんの演技の方が共感を持てました。それと、チョイ役ですがバスの運転手さんの格好良いこと。彼らの、逃げそうになっても最終的に、現実を受け止めて闘う姿が。
優位にあるものが他者を虐げ、虐げられた者がさらに立場の弱い者を傷つけ、割を食って損をして身動きできない人間関係を痛々しく描きます。実は、本当に惨めで痛々しいのは優位に立っている(と自分で思っている)方の姿なんですけどね。
悪人は、誰なんでしょう?誰もが多かれ少なかれ加害者で、被害者で。
逃亡した2人はやはり何かがねじれていて。大切な人と一緒ならば、全てを傷つけて行き場のない逃亡の日々でも、幸せなのでしょうか?本当に?
いいタイミング(公開の数日前)で深津絵里はモントリオールで賞もらってきましたね。
主演の2人も好きなのですが、吉田修一の原作(原作の文庫本も売れているようです)の映画は今年観た「パレード」が面白かったのでこちらも気になっていた作品。
本気で出会いたくて、メールした……
ということで、出会い系から始まったふたり。あれですね、地味に真面目に生きてきた人が自分の人生って何?とか考えちゃうと、不意に飛び込んできた変化に過剰に期待してしまうんでうしょうか。異様に暗い目をした、得体のしれない男なのに。
よろしくない相手だと分かっていても切ることができないくらい、人々は飢えている。「大切な人」に。
彼は殺人犯でした。殺された女は、「コイツ殺してー」と思われても仕方がない嫌な女(あの最悪ブリに賞をあげたいくらいです)でしたが、それでも親にとっては可愛い娘。父親役の柄本明や、殺人犯の祖母役の樹木さんの演技の方が共感を持てました。それと、チョイ役ですがバスの運転手さんの格好良いこと。彼らの、逃げそうになっても最終的に、現実を受け止めて闘う姿が。
優位にあるものが他者を虐げ、虐げられた者がさらに立場の弱い者を傷つけ、割を食って損をして身動きできない人間関係を痛々しく描きます。実は、本当に惨めで痛々しいのは優位に立っている(と自分で思っている)方の姿なんですけどね。
悪人は、誰なんでしょう?誰もが多かれ少なかれ加害者で、被害者で。
逃亡した2人はやはり何かがねじれていて。大切な人と一緒ならば、全てを傷つけて行き場のない逃亡の日々でも、幸せなのでしょうか?本当に?
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