「ホルテンさんのはじめての冒険」2010/10/31 22:48

「人生は間に合わないことだらけ」
 定年を迎えたその日に遅刻して、自分が最後に乗車するはずだった列車に乗り損なってしまったホルテンさん。それまで生真面目に規則正しい生活をしていた彼は、筋書きの無い風変わりな時間を過ごすことに。
 地味な映画で、正直眠かったです。主人公のホルテンさんはエラク寡黙なおっちゃんですし、画面はノルウェーの雪の積もった夜の風景が多いし。
 一つ一つのエピソードは面白いのですが、それに連続性がないと、まとまったストーリーとして楽しめなくて、苦手なんですよね。
「逆に言えば、手遅れなことなんて無い」
 新しい人生に進んでいくホルテンさんですが、しかし、その御歳(えらく年とっていると思ったら、あちらでは普通67歳が定年なんですって)で夜の雪山をスキージャンプするのは危ないような気がします。でも、さすがノルウェーって感じもします。
 あと、列車がずいぶんと気合入れて撮られていて、なかなかカッコよいです。ホルテンさんの送別会なんて、完全に鉄道オタクたちの宴と化していました。
 いい年したおっちゃん方が、子供のように無邪気に振舞う様は、ある意味この映画の性質を表しており、また「はじめてのおつかい」っぽい邦題を付けられた所以かもしれません。

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