「朱花の月」2011/09/30 15:21

 朱花(はねづ)とは、古代の色の名前なんですが。
 染色家のヒロインが布を染めているシーン、分かっていても、血の入った洗面器で洗濯をしているようにしか見えなくって、正直気色悪い。
 けっこう前に見た映画。河瀬直美作品は初めてなんですが、なんか、難解にもほどがあるっていうか。海外での評価が高いのですが、ホンマにこれ見て、内容理解できるんですか?!
 登場人物はほとんどしゃべらず、風景映像によってイロイロ表現しようとしていて、確かに映像は意味深で印象的なんですが、やっぱり分かりにくい。いっそ、言葉を全て廃してサイレント映画のように作ったほうがスッキリしたんじゃないでしょうか。
 ストーリーは、女一人に男が二人、な三角関係が中心なんですが。男二人、がどっちもおんなじような風貌で(性格的には、昔から付き合っているほうが懐が深く優しげで、もう一人のほうが無骨で寡黙な感じですが)、ヒロインの趣味、というか、監督さんの男の趣味なんだろうなって思います。
 何が分からないって、男二人がヒロインのどの辺がそんなに好きなのか、またヒロインは、ふたりの男の間で一体何をどうしたいのか。
 それがさっぱり伝わってこなかったなあ。

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