「ペンギン・ハイウェイ」2018/09/04 00:47

もう夏も終わりなんだけど夏映画。森見登美彦原作のSF(すこし、ふしぎ)アニメ。
主人公のアオヤマ君は怒らない。怒りそうになるとおっパイのことを考える。
一般的な小学生っぽいとは言えない彼は、大人にとっての(というか、おそらくは原作者にとっての)理想小学生。努力家で理屈っぽく、一日一日が立派な大人になることに繋がっていくことを意識していて、つまりは希望の未来を見据えている。とても多忙、と言うけどそれは塾とかお稽古事じゃなくて、自分の興味ある分野を研究・考察することに向けられる。
町に出現したペンギンとか、チェスの腕前を上げるとか、お姉さんのおっぱいとか、世界の果てとか。アオヤマ君はいろんな謎に関心を持つけど、ネットで物事を調べることが無い。デスクには紙の図鑑があり、現物に対し観察・実験を行い、手書きでノートにまとめる。そしてたいそう理知的なお父さん(この人もある意味理想的な父親像)とちょっぴり哲学的なお話をしてヒントを得る。
私から見れば、可愛くもあもり生意気でもあり頼もしくもあるアオヤマ君。同年代の小学生から見たら、どう思うのだろう。……原作小説は別に子供向けじゃないから、子供ウケする必要はないのかも。
ストーリーよりも、アオヤマ君の特異なキャラクターと彼の夏の日々に共感できるか否かが重要な気がしました。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://mimikaki.asablo.jp/blog/2018/09/04/8955799/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。