京の冬の旅、雪梅雄鶏図2019/03/15 00:37

花の色は潜む雪梅雄鶏図
ぱっと見赤い椿(山茶花?)の絵だけれど、枝に積もる雪に同化するように、白梅。寒い冬の日でありながらも、春の兆しが隠れている。赤い鶏冠を頂いて地を踏みしめるおんどりと、細い枝先で飛び立つ時を待つ鶯の対比もまた一興。
緊張感あふれる構図、題材。これが冬から春先にかけて床の間にあるって最高。
今年で53回目の、「京の冬の旅」。何年か前には一日に何か所も回ったりしたけれど、昨年は東寺の五重塔のみ、そして今年は、伊藤若冲の鶏だ。以前滋賀県まで鯨と象を見に行った時には職場で「誰それ」って言われちゃった若冲だけど、もうすっかり有名。特に今回の特別展示作品は、めちゃめちゃ格好良かった。
建仁寺の塔頭、両足院。他に、長谷川等伯の屏風図等。美しく整ったお庭に、毘沙門堂(像は見えなかった)前の狛犬ならぬ狛虎もカワイイ。
ただ、残念だったのが、ご朱印がショボかったこと。直接ご朱印帳に記載せずにあらかじめ書いてあるのを張り付けるタイプだけど、参拝日付も入ってないし、筆に慣れてない人がなんか取りあえず書いておいて販売しとこうって感じ。厳しく雄渾な若冲を見た後だと余計に手抜き感。
白い封筒に入れて渡される時、ちゃんと中身確認しなきゃいけないのだなあ。京の都は案外はんなりはしておらず、浪速のアキンドよりもシビアな商魂をお持ちなのだ。
こんなん言うのはクレーマーっぽいかもしれないけど、「これでもみんな喜んで満足するもんだ」という誤解が広まるのもつまらない。

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