「GREEN BOOK」2019/04/14 22:49

実力だけでは足りない。現実を変えるのに必要なのは、勇気。
この手の映画は、あんまり積極的に観ようとしない。
理不尽な仕打ちに苦しみ、立ち向かう人種差別もの。
生まれも性格も異なる二人が互いを認め合っていくバディもの。
ストーリーが類型的になりがちで、じっさい、あまり意外性とか新たな発見とかは乏しい。
ひねりがあったのは、黒人ピアニストの方が高学歴セレブ(60年代米国では黒人の多くは肉体労働者)で、白人の方が低所得チンピラ風っていう設定。イタリア訛の英語が聞き分けられたら、なお面白く思えるのかしら。
ファレリー監督はもともとコメディーで有名な方らしくって、思ったより説教臭くならないのも良かった。はじめ、なんかエラそうなドン(マハーシャラ・アリ)も、粗雑でいい加減なトニー(ヴィゴ・モーテンセン)もあんまり印象良くなかったのだけど、だんだん「いいとこあるじゃないか」と思えてくる。どちらも実在の人物で、トニーの実子がこの映画の製作者。
そして、私が大いに気に入ったのは、音楽。サントラ買っちゃったくらい(でも、音響設備の違い故か、劇場で聴いた時の方が断然イイ)。大別して三種類、1、劇中で登場人物たちが演奏している曲 2、BGM 3、カーラジオから流れてくる当時の人気曲。
サントラ聴いててハッとなるのは、特に1が奏でられる時。差別も偏見も飛び越える、芸術は偉大。

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