「偶然と想像」2021/12/31 23:38

ベルリンの準グランプリのおかげか、ほとんど会話劇な短編映画三本オムニバスという興行的には当たらなそうな作品なのに、劇場にお客さんけっこう入っていました。
春に観た「花束みたいな恋をした」も、こんな出来すぎな展開あるんかいって筋書きでしたが、そういう偶然から話を組み立てるの、流行なのでしょうか。
第一話は親友の恋バナの相手が自分の元彼だった話。古川琴音が放つ、何しでかすか分からん緊張感、怖かった。
第二話はイイお話に転がっていくかと思ったら、小さなミスからヒドイことになり、ラストはやっぱり怖い感じに。
第三話になってくると、だんだん眠くなってくる。前の二つに比べて「想像」の部分が大きい感じ。ただの脳内シュミレーションじゃなくって、そこに掛け合いの相手がいるコトで人の心は癒される。
ってことなのだと思うんですが、あくまでもそれは「仮想」であって、彼女が会いたがっていた相手ではないのになあって思ってしまう。「仮想」なやりとりだと思うと、やはり緊張感が減じてしまう。私の想像力が足りないだけでしょうか…