「トッカン 特別国税徴収官」2022/09/17 11:15

タイトルの割に、軽い文章。著者の高殿円氏はラノベでのキャリアが長いそうです。
税務署職員――日本一嫌われる公務員、だからこそ、その使命を自覚し真摯に職務に取りくまなければならない。と、いうお仕事小説ですが、税徴収の仕事にはさほど興味は湧かず(難しい)、話の展開もどこかしっくりこない。実際のところ、そういうものなのだろうか。
このお話の特徴は、ヒロインのぐー子さんが、あんまり活躍しないことにあります。人間としても職業人としても未熟なところこそ、見所。プライベートでも仕事でもパッとしない、迷いや不安や自信の無さを抱え、きらきらライブではしゃぎ、めためた打ちのめされて自己嫌悪たっぷりに落ち込む。素直な性格のキャラなので、喜怒哀楽の率直さに共感と好感が持てます。
若い女が一人生きていく。切実に求めるのは、安定。
だけど、公務員の地位だけじゃ、職の安定はあっても、人としての安定は得られないんですよね。頑張れ。

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