「燃えよ剣」2021/11/07 22:43

今年の大河ドラマも楽しく視聴しているし、先月末には明治時代の風景画展(行った気になってくるくらい東照宮の絵をたくさん鑑賞……)にも行ったし。
激動の時代にこころを飛ばして、いやでも、映画のキャッチフレーズは「時代を追うな、夢を追え」なんだけど。
京の暗殺集団・新選組についてはおおまかなストーリーはお馴染みなので、原作を濃縮高速展開されてもあんまり気になりません。
見所はまず、チャンバラ。集団戦あり、一対一の見せ場もあり、岡田准一の殺陣センス見せつけてきます。尺としては短いけど、函館の戦争を大規模に描いてくれました。その他の各シーンのロケ地も、豪華で雰囲気のある場所をチョイスしています。映像的に何の不満もありません。予算掛けています。
衣裳は、例のダンダラ羽織はあまり出てこなくて、黒(濃紺?)の上下がメイン。
なぜか、BGMがカルメンだったり、謎の無国籍ダンス(芸者ヴァイオリン)踊りまくるシーンは、好みが分かれそうです。
キャラクター的には、近藤勇が薄く芹沢鴨が濃く、山崎烝の大阪あきんど感が面白い。井上源さんはいいキャラだったけど、キャスティングが年輩過ぎませんか、四十前には見えない。徳川最後の将軍は神経質で逆境に弱そうで印象最悪。逆に、沖田総司の明朗さがとても好印象で、最後の無念さが引き立ちます。
土方歳三は、君主を失い友を失い、結局、何がしたくて血煙の中を突き進んだのか……。時代に迎合せず、ただただ己の筋を通してそこに到った男の姿。

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