「女の一生」2018/01/13 16:07

新年一発目の映画は、暗いウツ作品。モーパッサンの原作は読んだことは無いけど有名なので、暗い話なのは承知の上です。
貴族の御嬢さんが結婚した相手は、一見爽やかな好青年。暖炉の薪すらケチる、それでいて馬車に紋章描くのに拘ったり。そして浮気者。よりによってヒロインの心許した相手と不倫しちゃう下衆野郎。
さらに悲惨なのが、一人息子が父親に似て女にだらしが無く、さらに山っ気ばかりのボンクラであること。一旗揚げると家出し、事業が失敗したと言っては「ママ、お願い」と借金の肩代わりをさせる。
幸せそうに農園で作業する娘時代。
亭主と仲睦まじくデート。
息子と楽しげに戯れる様子。
温かく幸せそうな回想シーンが度々挿入されることで増々辛い。
いくつもあった農園も屋敷も失い、「ママは無一文になりました」……
ヒロインの、なにもかも他人に言われるがままに従ってしまう、己で決定できない意志の無さが気になりました。
亭主がボンクラなのはしょうもないのに引っかかってしまって可哀想なんですが、息子については子供のころからワガママちゃんだったのですから、もっとびしっと躾けてやっていたら違った成長をしていたかもしれないのに。
あんなんでも、我が息子は可愛いのか……
ラストほんのり光が見えるような描き方をしていましたが、とてもそんな風には思えない、女の一生台無しストーリー。

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