「神の棘」 ― 2025/10/04 16:14
読み終えた後、すぐにⅠから読み直す。ⅠとⅡとで、登場人物の印象ががらりと変わる。
キリスト教、ナチスの支配、ユダヤ人の迫害。須賀しのぶの真骨頂、2010年刊行作品の、新潮文庫版。
マティアスは純粋直情型猪突猛進なフランシスコ会修道士。
アルベルトは知的愛妻家強靱精神のナチス親衛隊。
学友であった二人が、正反対の立場で、第一次大戦後の不況時代から第二次大戦後の、ドイツ、ロシア、イタリアでそれぞれの戦いに身を投じる。
苦しみと憤りの連続。極限状態で誰かを、何かを守りたい。しかし大きな人間社会のうねりの前に、もどかしい。
なんとか知恵を力を振り絞り最善を模索する中で見える、人間の美しさと悲しさ、愛おしさ。
キリスト教、ナチスの支配、ユダヤ人の迫害。須賀しのぶの真骨頂、2010年刊行作品の、新潮文庫版。
マティアスは純粋直情型猪突猛進なフランシスコ会修道士。
アルベルトは知的愛妻家強靱精神のナチス親衛隊。
学友であった二人が、正反対の立場で、第一次大戦後の不況時代から第二次大戦後の、ドイツ、ロシア、イタリアでそれぞれの戦いに身を投じる。
苦しみと憤りの連続。極限状態で誰かを、何かを守りたい。しかし大きな人間社会のうねりの前に、もどかしい。
なんとか知恵を力を振り絞り最善を模索する中で見える、人間の美しさと悲しさ、愛おしさ。
「くれなゐの紐」 ― 2025/10/29 23:35
血よりも赤い絆の紐はか細くて、しかしそれを頼みにするしかない少女達。2019年刊行の光文社文庫、初出は2014年。須賀しのぶの好む、強い女たち。
大正十二年の浅草を舞台に、姉を探す少年・仙太郎が女装して少女ギャング達と交わっていく。少女小説と言えるほど奇麗事ではなく、悪徳小説と見るには彼女たちの立場は脆い。
ちゃんと表の仕事を持っている娘達もギャング団に所属するのは、そうやって寄り集まって己を強化させないと、他の誰かの食い物にされてしまうからなのでしょうか。
彼女たちの憧れも絆も掟も、不安や憤りの上にある。
主人公こそ15歳の少年ですが、少女達が自由に生きていくために、気丈で強かでいなければならない世界が描かれます。
大正十二年の浅草を舞台に、姉を探す少年・仙太郎が女装して少女ギャング達と交わっていく。少女小説と言えるほど奇麗事ではなく、悪徳小説と見るには彼女たちの立場は脆い。
ちゃんと表の仕事を持っている娘達もギャング団に所属するのは、そうやって寄り集まって己を強化させないと、他の誰かの食い物にされてしまうからなのでしょうか。
彼女たちの憧れも絆も掟も、不安や憤りの上にある。
主人公こそ15歳の少年ですが、少女達が自由に生きていくために、気丈で強かでいなければならない世界が描かれます。
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