「アメリカン・スナイパー」2015/03/07 17:02

 重厚な戦車、その行く先に女と子供。女が子供に何か手渡す。対戦車手榴弾。そこで主人公が銃を構えるのですが、「子供撃つの嫌だなあ、でも撃たなきゃ味方がやられちゃう」という心の揺らぎが、緊張感が、伝わってくる。
 テキサス育ちのカウボーイが「国を守りたい」と海兵隊へ志願。スパルタ訓練、そして9.11、イラク戦争へ。伝説的な活躍をみせるも、帰国後PTSDに苦しむ。そこから回復していって家族と平和に過ごしていたのに、精神を患った帰還兵士によって銃殺されてしまったのが2013年のこと。
 イーストウッドの、「実話を元にしました系」なので、期待していたし、冒頭の子供を撃つシーンはとても良かったと思ったのですが。
 わりと普通に戦争もので、派手なのにどうしてか、眠たくなる。
 イラクからの帰還兵の心の病については描写が薄くって、あんまり深刻な問題な感じがしませんでした。
 実在した「合衆国の英雄」のイメージを、暗くしてしまうことを恐れたのかなあ。

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