「切羽へ」 ― 2026/06/06 23:20
タイトルは、九州のどこかの地名なのかと思っていたら
「トンネルを掘っていくいちばん先を、切羽と言うとよ。トンネルが繋がってしまえば、切羽は無くなってしまうとばってん、堀り続けている間は、いつも、いちばん先が、切羽」
井上荒野の直木賞受賞作、2000年代半ばの作品だけど登場人物は携帯電話を持たない、島には電波はないのか。
亡父の残した診療所で夫と二人暮らしのセイと、東京から来た男、石和。彼のバックグラウンドは謎、何を考えているのか、どうして島へやってきたのか。
なんとなく、大人版風の又三郎、みたいなイメージ。主人公の前に現れた、「ミシルシ」。実体があるのに幻のよう。
どこかに行きたい願望を持ち、開通前のトンネルの先頭に立つ。
セイは、「生」。かすかな親和と反発、一年間、ミシルシと交信して、彼女は切羽から先へ進んだ。
そんな風に感じたラストだったのですが、でも、逆のようにも解釈できます。トンネルの向こうを目指して行ったのは石和だけで、セイは切羽まで行ってまた島へ戻って来たのでしょうか。
「トンネルを掘っていくいちばん先を、切羽と言うとよ。トンネルが繋がってしまえば、切羽は無くなってしまうとばってん、堀り続けている間は、いつも、いちばん先が、切羽」
井上荒野の直木賞受賞作、2000年代半ばの作品だけど登場人物は携帯電話を持たない、島には電波はないのか。
亡父の残した診療所で夫と二人暮らしのセイと、東京から来た男、石和。彼のバックグラウンドは謎、何を考えているのか、どうして島へやってきたのか。
なんとなく、大人版風の又三郎、みたいなイメージ。主人公の前に現れた、「ミシルシ」。実体があるのに幻のよう。
どこかに行きたい願望を持ち、開通前のトンネルの先頭に立つ。
セイは、「生」。かすかな親和と反発、一年間、ミシルシと交信して、彼女は切羽から先へ進んだ。
そんな風に感じたラストだったのですが、でも、逆のようにも解釈できます。トンネルの向こうを目指して行ったのは石和だけで、セイは切羽まで行ってまた島へ戻って来たのでしょうか。
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