「利休の死」2026/07/30 23:07

以前読んだことがあるものもあり、未読だった作品もあり。
中公文庫の独自チョイスで、井上靖の戦国時代物の短編を集め、概ね題材となった出来事順に並べられている。16世紀後半の激動の時代の大まかなところがつかめます。発表は1950年代のものですが、最も早くに描かれているのが本書の最後に収められたのが表題作。利休の死の謎は著者の興味を大いにかきたて、後の長編小説にまでつながったのでしょう。久しぶりに読み返してみようか。
武田家の物語は、「風林火山」の後日談として読めます。何もかも裏目に出る、武田勝頼君の不器用な若さが痛々しい。
若さと言えば、一番目の「桶狭間」は信長君の世界への反発心、盗んだバイクで走り出すって感じです。井上作品には珍しく、勝利で締めくくります。
「天正十年元旦」は正に元旦の日経新聞に掲載。正月早々から、滅ぼし、滅ぼされる者たちの運命の年の始まりを描きます。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://mimikaki.asablo.jp/blog/2026/07/30/9868365/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。