「ペルシャ猫の秘密」2015/05/16 14:58

久しぶりに日本のミステリ作家のちゃんとした推理小説を、と思って手に取った、20世紀末頃の発表作品だったのですが。
全然、ちゃんとしていません。まっとうな謎解き感が全然ありません。
有栖川有栖って、割と著名な推理作家だと思っていたのですが、厳密なロジックによる謎解き重視ではないのですね。
関西という土地の雰囲気と関西弁による軽妙な会話がメインの売りで、事件や謎解きは、なんかうっすい。
軽い短編集だったからかもしれませんが。
自分の学生時代には一大勢力を誇っていた。
ミステリ小説、というジャンルが。
GWに読んだ「ビブリア古書堂」シリーズとか、本屋大賞をとった「謎解きはディナーの後で」みたいな半ライトノベルな分野に圧されるのも納得な気がします。
古風な殺人事件と探偵の活躍を読もうと思ったら、古典ミステリに行くしかないのでしょうね。

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