「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」2020/03/07 22:34

昨年は日本映画をあんまり観なくて日本アカデミー賞も「キングダム」と「天気の子」しか分からなかったくらいなのだけど。
「新聞記者」が受賞は意外でした(日本アカデミー賞は政治家には忖度しないらしい)。松坂桃李くん良かったね。


事件の舞台となったお屋敷の、怪しげなアイテムの数々が画面に映し出されるたびにワクワクしてしまう。
本格ミステリ映画。こういうのは多くの登場人物と彼らの証言を理解するだけでけっこう疲れるもので、しかしライアン・ジョンソン監督の演出と脚本の見事なこと。飽きさせることなく131分で事件解決。
いちおう名探偵が出てきますが、実質的主人公は看護師の娘。こんなに可愛くて賢くて性格善良でゲロを吐くヒロインが他にいるだろうか。南米移民の娘とお金持ち一家のお話なので話題の米アカデミー賞受賞韓国映画と同様格差テーマが内にある。ただし、立場を越えて彼女と友情を結ぶのがお屋敷の主である金持ちのじいさん(トラップ大佐だ!クリストファー・プラマーが齢90を迎えてなおカッコ良いのだ!)というのが、この作品の方向性を示している。
事件の黒幕が誰かは途中で分かってしまうし、疑問に思う所もないわけじゃないけど(殺人にはならなくても別の罪には問われるのでは?)、アガサ・クリスティ好きな人には絶対におススメな一本です。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://mimikaki.asablo.jp/blog/2020/03/07/9221785/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。