「夜は短し歩けよ乙女」2014/10/06 23:29

 京都の大学生が主人公で、人外の皆さんとも一緒になって、夜の街を飲み歩いたり古本市で我慢大会やったり学祭でゲリラ演劇したり風邪が大流行りしたりするコメディ・ファンタジー。
 森見登美彦といえば、自虐と開き直りを繰り返すヘタレ屁理屈男子を書かせたら漱石をも凌ぐほどの実力の持ち主ですが、本書ではカワイイ女子大生までダブル主人公として登場します。
 ストーリーは「ご都合主義」なのですが、それは欠陥ではなく「持ち味」として使っちゃうのが上手いというか狡いというか。
 とにかく、楽しい。そしてカワイイ。
 ニヤニヤしながら読める、愛すべき小説です。

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